ディベートを重ねるにつけ質問自体が陳腐となり候補者も答え慣れしているので緊張感がありません。 ディベートを進行するABCの質問者の資質にもよりますが今回は切り込んだ質問ができず候補者から逆に質問の内容を問いただされる始末で司会そのものが良かったとは言えませんでした。
結局トップを走るロムニーは他の候補者の攻撃に対してもそつのない答えで切り抜け安定感を示して成功したといえるでしょう。 私としては 彼のキーワード、creating jobs の具体策が全く見えないのが不満でした。
私は議員生活27年のギングリッチがさすがに一番よく世界を見て政治を知っていると思いました。 アフガニスタンからの撤退問題について質問されたとされた時、イラク、イラン、パキスタンを含めて今日の問題は長期的な世界政治の問題であり短期間に軍事的に解決できる問題ではない。 テロへの資金供給国サウジアラビアを抑えないことには問題は解決はできないとはっきり答えたのには驚くと同時に全く同感だとおもいました。 このような見解は予備選のディベートの段階ではなかなか聞くことができません。言い換えればギングリッチはもう大統領になることを諦めて政治解説者になったのでしょうか。 見解は的を得てても意欲が感じられなければ最早Presidential Race Contenderとは言えません。
いずれにせよ候補者間で激しいやり取りはなく今までのおさらいに終わりました。 ということはロムニーにとっては成功であり他の候補者にとっては成果なしということになります。
iPadから送信