2010年4月29日木曜日

家売れました

昨夜夕刻当初予定していた値段でカウンター・オファーがきたのでアクセプトすることにした。
Tax Incentiveを享受するためには少なくとも明日の午前中には成約して契約書を交わす必要があり買い手は急いでいたと思われる。 私たちにとっては駆け込みの一人と成約できて真にラッキーであった。
家が売れるのは値段だけではない。 環境、ロケーション、清潔さなど金額で表せない価値がありその上に家の顔や性格といったのものもある。 それが総合的に買手の合性に合うかが決め手になるだろう。
飛び入りの客はインターネットの不動産情報サイト(realtor.com) を通じて我々のAgentに直接コンタクトがあったのでAgentは上司のRegional Managerに買手のAgentになるよう依頼し最後の詰めはRegional Managerが出てきて短時間でまとめてしまった。 (売り買いとも同じ不動産業者でも良いが一人のAgentが売り買い両方のAgentになることはできない) 
もし売り手買い手がそれぞれ違ったAgentを使っていたとすればまとまっていなかっただろう。
Closing Dateは6月30日 荷物を出した後目的地(シアトル)には車で行こうと思っている。 

2010年4月28日水曜日

住宅売買狂想曲

住宅購入のTax Incentive(First Home Buyer $8,000、Others $6,500)が4月いっぱいで打ち切りとなる。 契約は4月30日まで支払・受渡しは6月30にちまでということで家を買いたい人はこの2週間ほど走り回っている。 普通の人なら家を買うのは人生最大の買物、多くても数回しかない。 しかも大抵は住宅ローンを組むか持ち家を売って次の家を買わねばならない。
私は4月初めから家を売りにだしており引き合いはがすべて売り買いがリンクしている。つまり買手は自分の家が売れなければ次の家を買うことができない人が殆どで2-3件がリンクしている。
だから初めの買い手が何らかの理由(ローン手続の遅れなど)で契約が履行されなければリンクしている取引が全部履行できなくなってしまう。 契約ができて引越し荷物を出した後キャンセルせざるを得なくなったという事態を避けるためにも皆が急いでいる割に契約は進んでいるようには見えない。 
しかしこの3日間はクレージーだ。 3日前に来た客が昨夕再度チェックに訪れ今朝方Initial Offerをしてきたが指値が安くすぐさまカウンターオファーをした。 午後にそれぞれカウンターオファーをして大分歩み寄るもののまだ$7500の開きがある。 明日までに合意して弁護士のCheckを受けないと成約したことにならないので時間が無い。 とりあえず弁護士に電話して予約を取り付けFaxでReviewしてもらう了解を取り付けた。ここでは買い手がTax Creditを目論んでいるので時間が無く立場は弱い。 足元を見るわけではないが少しは我々に有利な気がする。 しかしこの機会を逃すとマーケットは一段と落ち込み再度同じレンジで売ることは難しくなるだろう。 だから潮時を見計らって手を打とうとしている。
早く決めてすっきりしたい。

2010年4月27日火曜日

GS公聴会 巨大投資銀行の取引

2008年のサブプライム・ローンに端を発した金融危機を振り返って再びこのような事態を引き起こさないためにオバマ大統領はWall Streetの取引規制を強化しようとしている。 新金融取引規正法を成立させるためには上院で60票の賛成票が必要だ。 しかし今のところはるかに届かない。 
これが背景にあると思うがSEC(米証券取引委員会)は投資銀行No.1のGoldmann Sachs を証券詐欺の疑いで告訴した。 この件で今朝11時より上院調査小委員会の公聴会が開かれGSの新旧Manager、Executives, CEOが証言したが追求するほうの議員さんたちも法律の専門家らしくメールや社内文書を基に論理的で厳しく追求しまたGS側も一歩も引かずに明確に応答する実に見ごたえのある公聴会になった。
議員さんのほうには「取引はマーケットに対しては公平公明でなければならない」「巨大投資銀行の横暴を許してはならない」という大命題と国民の疑惑解明の期待にこたえなければならないという使命感が感じられる。 一方GS側は「自社と市場取引の自由を守らなければならない」という大命題がある。 実際に取引の仕組み(特にShort Selling -空売り)を取引の倫理に絡めて追求するやり方は論理的には問題あると思ったが取引の実態を明るみに出したのは成功であった。 法律的・倫理的な問題はさておき巨額の取引(Short Sales)はマーケットには大きな影響力があり結果として市場の暴落をもたらすと結論が導かれる。
一方GSもさすがにNo.1の投資銀行だけあってExecutivesの対応(返答の内容と言質を取られない言い回し)は見事であった。 GMやToyotaの公聴会とは異なり攻守が火花を散らして対決するスリルに満ちた公聴かいであった。
私はCNBC(通常はNY Stock Exchangeを中心としたマーケット情報を放映するTV局)を朝から夕方まで見ていたが面白いのはTV画面の右下5分の1ぐらいのスペースでダウ平均の株価指数がライブで表示されていて公聴会の一問一答に反応する。 GSが追い込まれるとダウが下がり、議員の追求がまずい、またはGSが応答で盛り返すとダウは上昇する。 ということはNY Stock ExchangeでもFloor全体がTVを見ながら取引しているということである。 あとで知ったがWall Street全体、 いや世界の金融関係者すべてがこの公聴会を見ていたらしい。 
公聴会は市場が引けてからも続いていたがダウ平均は前日比$213マイナスの大安値で引けた。 最終的には市場が証券取引の引き締めが行われると判断したためだろうか。

私としては巨大投資銀行の証券取引の仕組みや影響力を勉強するいい機会になった。

2010年4月15日木曜日

失望転じて怒りとなる

鳩山政権誕生当時はやっと日本の政治にも明るさが出てきたと素直に喜んだ。 鳩山首相に新時代の政治創りを期待していたことは勿論だが国民の政治に対する関心が高まり政権交代を実現したことに新しい時代の始まりだととらえていた。 だた私のもっとも忌避する小沢一郎が幹事長になったことが気に入らなかった。
それから半年あまり首相、閣僚、民主党の政治運営の迷走振りは目に余る。 
私の気持ちは歓喜ー期待ー困惑ー辛抱ー失望ー悲嘆ー憤怒へと大きく変遷してきた。 鳩山内閣の支持率低下を言葉で表せばこのようになるのだろう。
「話せば判る」というのが鳩山流の「友愛」かも知れないが首相の言っていることは個人の気持ちだけで政策としてはさっぱり判らない。つじつまが合わない。 つまり政治家としての認識も言葉もなく国民の平均レベル以下。 麻生さんを上回るKYだ。 他人には考えも気持ちも判らないから「宇宙人」といわれるのだろうが宇宙人では首相は務まらないのだ。 アメリカの主要紙にあからさまにバカにされる首相は日本だけでなく世界でも始めてのことだろう。
鳩山・小沢が日本の顔として世界に知られているとすれば恥ずかしくて外国人と政治談議などする気にはなれぬ。 質問されてもまともに答えられないからだ。
このような人物を首相に選出した民主党は参院選挙では過半数を割るだろがそれでは事態の解決にはならない。 鳩山首相と小沢幹事長に早くやめてもらう方法はないものだろうか? さもなくば日本の受けるダメージは深刻で立ち上がれなくなってしまう。