2012年4月28日土曜日

ガーデニング(3)

虫や鳥以外にも脅威がある。 モグラとナメクジだ。 ナメクジは土中のどこにでも潜んでいて気温と湿度が上がると庭に現れて若芽や柔らかい葉を食い散らす。夜行性だから昼間は殆ど見かけないが光ってねばねばしたあとがあるのでナメクジだと判る。 駆除は粒状の殺虫剤をまけばよいので簡単であるが被害を早期発見して予防的な措置を講じるのがベスト。
厄介なのはモグラである。 花壇や芝生のいたるところにトンネルを掘りところどころにマウンドを造る。 花木はいたむし芝生は穴だらけ。修復には時間がかかるしきれいな芝生が台無しになってしまう。 忌避剤、電気的発信音、ミントの煮汁、あらゆる駆除策を試してみても一時的か全く効果なし。 隣はとっくの昔にあきらめて殆ど何もしない。
対策を採って何らかの効果があったとしても地中に塀があるわけでなしモグラはしばし隣に引越すだけのはなし。 暫くすれば戻ってくる。 
昨年は私が初めてのことであらゆる手段で対抗したので東隣に引越したようで隣は前庭に10も20もマウンドが出来て埋めても次から次へとマウンドが出来る。 モグラたたきとは良く言ったものだ。 うちには半年ばかり何も無かったのだが春になってモグラはいっせいに里帰りしてきた。 家の周りはモグラのトンネルだらけになってしまい春先に植えたヒイラギ、クレマチス、アジサイ、エスカロニアなどが被害を受けていないか心配している。 

2012年4月26日木曜日

ガーデニング(2)



ガーデニングをやり始めると周りの樹木や芝生が気になりだす。 ガーデニングは「自然」から自分の好きなものだけを取り出して再生し都合の悪いものは排除するわけだから全く「不自然」である。 
春が来れば草木は芽を出し花を咲かせる。 同時に虫も目覚めて若葉を食み繁殖のために卵を産み付ける。 何もしなければ瞬く間に草木は食い尽くされてしまうだろうが鳥が来て虫をついばむ。 ついでに美味しい果物や実がなっていれば頂戴する。親鳥は雛を育てなければならないので朝早くから日が暮れるまで餌を運ぶ。 自然はバランスが取れているから無理はしない。
私たちは虫も鳥も歓迎しない。自分で植えたものは100%自分のもので虫や鳥たちとShareするつもりは無い。 自分の作物に害を与えるものは駆除しなくてはならない。
バラやチェリーには何千何万というアブラムシが付く。 チェリーやプラムは美味しくなった直後に鳥に持っていかれる。 我家には2本のチェリーと2本のプラムがあるが結局プロが作る10分の一も花をつけず100分の一しか実を結ばなかった。しかも殆ど鳥に持っていかれて残った一粒を口にしたらすっぱくて食べられなかった。
参考書によると施肥、害虫駆除や剪定、摘果、網掛けや袋掛けなど1本でも大変な手間がかかり常に後手後手になってしまう。 素人はやってられない。 コストだってバカにならない。 今年から収穫するのはあきらめて花だけ観賞することにした。 とても気楽になった。 農園というのは何百本という果樹をまとめて栽培している。 信じられない作業量だと思う。 
人間様は自然から好き勝手にしかも大量に自分の好きなものを取り出しているわけだがこれでは自然が崩れて当たり前。 お蔭様で安くて美味しい果物をいつでも食べられるのだがこう考えているとなにやら後ろめたい気もするのである。











2012年4月25日水曜日

ガーデニング(1)

「花を買ってきて植えるぐらい簡単」と軽い気持ちで始めたガーデニングだが18ヶ月を経て大変な知識と経験と道具が必要なことがやっと判ってきた。 今や日常生活の中心になるぐらいのめり込んでいる。
ー 植えるまでにまず花壇の整備をしなければならない。 ここは氷河が作った土地だから石ころ交じりの砂地である。 良い庭にするにはコンポストを混ぜたガーデニング・ソイルを入れる必要がある。 始めに小さなスコップを一つ買ったが役に立たずショベルヲかっても石ころ土壌には限度あり、結局穴掘り用フォークをかってやっと花壇を作り花樹を植える穴を掘ることが出来る。 
ー さて何を植えるかが問題だが手当たり次第に植えるのもあまりに芸がない。植木屋で見るだけ見てもあまりに種類が多くて何をどう植えたらよいかが判らない。 もともと知識が無くていきなり事を始めるのはこんなものかと自分で自分を納得させ一から勉強を始めた。 まず図書館で参考書を数冊借り読み始めたが園芸の専門用語と花樹の名前が英語と学名だから現実の花樹と結びつけるのに一苦労。 一時帰国時に日本の園芸の本を2冊かってきてたがすぐに理解できた。 しかし問題は日本と気候が違うこと。 花樹の育て方がそのまま通用するとは限らない。 (アメリカも地域差が大きく適応する花樹と時期が違うので要注意) 一年経ってこのあたり(Northwest Area)専門の園芸書を参考にするのが一番良いとわかった。
その上我家の裏庭は米松の大木のおかげで日当たりが悪い。 だから半日陰(Half Shade)にに適したものを選ばなければならない。 植え付けは樹木に応じた穴を掘りコンポストを施し周囲に施肥をする。 穴にたっぷり水を含ませ花樹をケースから取り出し底の根ひげをかき崩して穴に入れ周りをしっかり土で埋める。 簡単なようでも自分でやってみてやっと習得できるというものだ。(続く)

2012年4月23日月曜日

Spring Rush

ここでは冬が長いから少し温度が上がって春めいてくるといっせいに花が咲き自然も人間も気ぜわしく忙しくなってくる。
桜と葉が同時に出てくるのは山桜か?
昨年秋に水仙を植えたら前人のチーリップとムスカリ
の上に重なり満員電車のような込み具合
車で北へ1時間、Mt. Vernonのチューリップ畑
Mt. Vernonの水仙畑(2週間前)

2012年4月16日月曜日

橋元市長の考えは?

橋元大阪市長が民主党小沢一郎に会いに行った頃からこの人の立位置がわからなくなってきた。 今度は原発再開をめぐって「民主党政権を倒すしかない」と言い出した。 
既存の体制の枠をはみ出した「革命の志士」は常に飛躍する傾向にあるものの橋元市長は現職であり政治のみならず生きた経済にも責任を負っている。 政治の改革が目的であっても経済は日々動いており現実を踏まえてゴールに導くのが政治というものではないか。 電力不足がどういう事態をもたらすのか真剣に考えてほしい。
期待されている改革の旗手が勝ちを急ぐあまり政局がらみの発言が多くなっては興ざめである。 せっかくのチャンスであるから人気に溺れず理念を明確に地道に改革を進めてほしい。