2012年2月26日日曜日

キッチンのリモデル(3) IKEA

Sarahのデザインはアイランドに電子レンジを組み込みその上に2つのペンダント・ランプをぶら下げる。 反対の壁側にはオーブンの上にエレクトリック・クックトップ、その上にステンレスのベントフードを取付ける。 なかなかモダンなデザインである。 
アイランドはカウンターのデッド・スペースをなくするので実質収納部分が大幅に増える。
問題はコスト。 IKEAの製品は大きなものは全て組み立てでありキッチンキャビネットの価格は一見非常に安く見えるが組立て代を入れればそれほどでもない。 キャビネットだけに限っても製品、組立、輸送、設置を全部加えると金額は膨れ上がる。 それに廃棄、配線、施工を加えると当初の予算の倍以上になってしまった。 (当初はデザインは変えずキャビネットとカウンターを取り替えるだけを考えていた) しかもそれぞれ下請けだから配線工事は金額不明のままである。 最終見積りはオーダーが確実になるまでなかなか出してこない。 良く考えてみるとIKEAはキャビネットや電気製品を売るだけで施工主はデザイン会社なのだ。 
価格の比較とデザイン会社の評価を検討してみなければ納得が行かないので暫く時間を置いて他社をチェックして見ることにした。

早咲きツツジ



二月の半ば 気温は最高が7ー8度だからまだ冬を抜け切っていないのに


このツツジはつぼみを付けはじめ2月25日には満開になった。


私の頭にはツツジと聴けば4-5月と決まっていたのだが


西洋ツツジには冬咲きのものもあるそうだ。

2012年2月16日木曜日

教育の目的は(2)

アメリカ人は束縛を嫌います。 教育でも選択の自由を求めるので各州、各学区によってカリキュラムも違うし休日さえも違います。 
それでも初期の教育では共通するところがありアメリカ社会で生き抜くための基礎的な能力の養成が目的だと云う事です。

1番目は体力です。 体を鍛えることは西洋人の本能ともいえるほど重視しています。 だからスポーツが盛んで3歳からサッカーチームに入ったり空手道場に通う子供が多いのです。 小学校以上になると夏スポーツ(野球、水泳etc.)と冬スポーツ(サッカー、バスケットボール、フットボール、アイスホッケーet.)両方をこなしている子供が多くいます。 究極はBo JacksonやDion Sandersのように野球とFootball両方でトップ・プロとして活躍する選手が出てきたりします。 肉体美は成績優秀と同様に自慢できることなのです。 裸を誇示す性癖はこんなところから来ていると思います。

2番目は自己表現能力と社交性です。
アメリカ合衆国はその名の通り多民族の集まりです。 言語と文化の違う人々が混ざり合って平和に暮らすにはお互いのコミュニケーションと理解が必要です。 黙っていては判らないし相手に押し切られてしまいます。 競争を勝ち抜くためには自己主張をせねばなりません。また受け入れてもらうには相手のこともよく聴いて受け入れる寛容さが必要です。 これが民主主義の原則でそうでなければこの国は成立しないのです。
話し方(自己表現)の訓練は保育園(3歳)から始まります。 ”Show & Tell” と言って何かを持っていってそれをもとにみんなの前でスピーチします。 これは論理立ててしゃべる訓練にもなります。
アメリカ人がおしゃべり上手なのは子供のときから反復して練習しているからです。

3番目は創造力です。
個人の秀でた能力を大切にします。 出る釘は打たずに伸ばします。 たとえ小さなことでも得意な事は褒めて学習意欲を継続させます。 そうしているうちに本当の興味が沸いてきて本格的に取り組むようになるのではないでしょうか。 天才君は他の分野ではバカ(みたいに無関心)が多いのですがそんなことは関係なく尊敬され専門分野に進むことができます。 そのうちの一人の天才が素晴らしい発明や発見をして文明を進化させ人類に恩恵をもたらしているのです。 だから天才を育てるのは社会のためでありまた我々の義務であり教育の目的であると思うのです。 

上記3点はアメリカの強さの根源であり世界に通用する強さです。 同時に日本の教育に求められる重要なポイントであると思います。

2012年2月13日月曜日

教育の目的は(1)

アメリカでも日本でも教育が問題になっています。 
1977年から家族と共にアメリカに住んでいるので私の子供は小学校から大学までアメリカで教育を受けました。(途中一年半日本の小学校に通った経験がある) また孫の二人は今アメリカの小学校と幼稚園に通っているので親の立場を離れてアメリカの教育を見ることもできます。

アメリカの子供は一般的に学力は低いようですがコミュニケーションの能力が高く社会性に優れています。 これは多民族国家でのコミュニケーション、社会性の必要が背景にあるように思われます。 しかし学力が低い生徒が多く授業についてゆけず高校でのドロップアウトが異常に高いのが問題です。 一方得意の分野では大人顔負けの専門知識を持っている子供もいます。 学校も社会も子供の素質を見出し出来るだけ才能を伸ばそうというバックグラウンドがあるからです。
一方日本の子供は平均的に学力は高く知識も豊富ですがコミュニケーション能力が弱く自立性、創造性、応用力に欠けているように思います。
よく云われていることですが日本の教育の目的は「良い大学に入る」ことです。良い大学に入れば就職は非常に有利というのが現実で大企業=高収入=幸福の公式が成立てば「有名校入学」が教育の目的となります。試験結果でほぼ人生が決まると考えるのであれば「受験戦争」になるのは当然のこと。 テストは知識をためすペーパーテストが中心であれば知識の習得に重きが置かれるのは止むを得ないことです。
現実に大企業と中小企業・派遣社員の給料や福利厚生の格差が歴然と存在ししかも不況が長引いて雇用の保証がない時代には寄らば「大樹の陰」の安定志向を誰も非難できません。 大企業でなくとも日本では群れているほうが安全です。 「リスクテーキングを恐れないチャレンジングな人間」を育てるなんて云うのは不可能なことです。

アメリカは競争社会です。 原則として国籍、人種、性別を問わず機会均等をベースとして個人の能力が問われます。 移民国家ですから学者、医者、技術者、プロ・アスリートなど専門知識・技術を持った人々がワンサとやってくる。 農業労働者、土木労務者などなど不法移民を含めて下級労働者もどんどんやってきます。 アメリカの国民は上でも下でも職をめぐって国際競争していると いえるでしょう。 この競争に勝ち抜くにはまず体力と自分を売り込む弁(舌)力が要求されます。 アメリカの幼年教育(3歳-10歳ぐらいまで)を見ていると競争社会で生活してゆくためのベーシックをまず始めに習得しているように思います。

2012年2月12日日曜日

東大の秋入学

五年先に東大の秋入学が決定した。 
東大は日本の教育の頂点にあり大雑把に言えば日本の子供は東大を目指す。 
東大に入学した学生は選ばれた才能の持ち主だ。東大で教育を受けた優秀な頭脳が日本の学界、政界、官界、経済界を担っているのだ。 つまり東大の教育がよければ日本全体が良くなり悪ければ日本が悪くなる。 海外で高等教育を受けた人なら今の東大の教育は現代の国際基準(?)に当てはまらず、国際競争には勝てないと認識しているはずだ。 多くの東大出身者が認めている。
秋入学は入学を半年ずらし国際的に一般化している9月入学に合わせるだけのことだがこれが広がれば日本の教育改革の始まりになると期待している。 
始めは形(時期)から始まっても次第に教育内容に改革が及ぶはず。 橋下大阪市長が教育改革を断行しているが教育改革のさきがけでいずれは他の県市町村も追随することになるだろう。
今のところ約3割の大学が秋入学を検討すると言われているがこの改革が成功するためには小中高を含む日本全国の学校が9月入学を実施しなければならない。 そして究極は学校選択とかカリキュラムの自由化にあり文部省のコントロールをはずすことだ。
ひいては企業の採用にも影響を及ぼし企業の通年採用に結びつけば結構なことだ。