2012年5月30日水曜日

キッチンのリモデル(13) Granite Counter 3

Granite カウンタートップのインストレイション問題はこれで終わりではなかった。 
カウンタートップの継ぎ目がどこからでも見えて目障りである。 これでは受け入れられないと完全に修復できなければ取り替えるように強行に抗議した。 作業員がこれが通常でGood Jobであると受け付けない。 
カウンタートップはコーナーにあるシンクを挟んで右に2m、左に3mあるので一枚板では取り切れない。 そこで2枚のGraniteを繋ぎ合せるのだが普通なら繋ぎ目は殆ど見えない。Graniteは硬い花崗岩で下手に切ると切り目がわずかにくずれてすきっとした線にならない。それでも接着剤のEpoxy樹脂でうまく修正すれば殆ど見えない程度に仕上がるはずだが彼らの技術ではそれができない。
作業員と話しても埒が開かないのでマネージャーに電話したが勿論一度話したぐらいですんなりこちらの言い分を聞き入れてはくれない。
作業員は電動のこぎりで切って再度継ぐか機械磨くかどちらにするかと聞くので私はどちらでも良いが一見継ぎ目がわからないようにしてくれるならどちらでも良いといった。
彼は機械で磨けばスムーズになるが表面の光沢が異なり磨いた部分と元の部分がはっきりわかるという。 それではのこぎりで切るしかないが家の中で石切り場でやるような作業をするのはどうかと思いマネジャーに電話で確かめるとガタガタになるから止めたほうがよいと言う。
結局もう一度磨いて若干スムーズにになったが継ぎ目の色が薄くて浮き出てしまう。 これではまだまだ不十分である。とにかく翌日もう一度継ぎ目の仕いて上げをしてみた上で再度話し合うことにした。

2012年5月28日月曜日

キッチンのリモデル(12) Granite Counter 2

Granite Counterのインストレーションはキッチン・リモデルの山場である。
4月28日はMemorial Day (Holiday)だが朝9時ごろから2人の男がやってがろくろく挨拶もせず仕事を始めた。 道具の取扱は粗野で仕事ぶりが荒いのは音だけでもわかる。 キャビネットを取付けた大工さんが静かで素晴らしい仕事をしていたのとは対照的。 
悪い予感がして途中で見に行ったら仕事を中断してなにやらブツブツ云っている。 一人は外で電話中。 
「早くできたね」と声をかけるとうかない顔をして「Probrem!」と言ってコーナーを指差した。 流し台をいれるところが3個に割れているではないか。 まさか厚い花崗岩(Granite)の板がこんなに割れるとは余程ヘマをやらかしたに違いない。 当然のことながら取り替えねばならないが同質の模様のGraniteがあるのか心配になる。 オフィスに問合せ同じ板があることがわかり工場は働いているから午後にはカットして再インストレーションすることになった。
夕方になってやってきたのは別の男2人。 一人は年配の主任クラスと思われる人で午前中にやって来た人とは印象がまるで違う。
彼は仕事をしながら「午前中のやつらは首になったよ」と言って笑った。
とにかくGraniteのカウンタートップは入ったが何かしらすっきりしいクライマックスだった。

2012年5月19日土曜日

ガーデニング(5)

ガーデニングが難しい、大変だと繰り返しているのは愚痴をこぼしているわけではなくむしろそれにのめり込んでいるほうだ。 難しいと思うのは自分が無知、無経験だからであってむしろラーンニング・プロセスを楽しんでいる。 ガーデニングは自然が相手。花樹が相手だからあせっても仕方がないがせっかちな私には相当の辛抱がいる。 それだけにちゃんと手入れすればそれなりにレスポンスがあるので成功すれば達成感があって嬉しい。
水をやりすぎて根ぐされをおこしたり早く植えすぎて生育不良を起こしたり収穫時期を間違えて放置したり失敗が多く歩留まりは悪い。 
自然界は所詮歩留まりの世界で条件が全てOKだとしても成功するとは限らない。可もあり不可もあり、それが自然として付き合うことを覚えただけでもガーデニングをやり始めた甲斐があるというものだ。
だからというわけではないが果樹の手入れは難しく今年は花だけを観賞することにした。
ガーデニングは自然がもつ美しさや厳しさ、芽を出し育つこと(生)や盛りを過ぎて枯れて朽ちること(死)を身をもって教えてくれる。バーチャル世界が万能のような現代で画像と情報は知識を豊富にしてくれるが生きた世界の感覚までは教えてくれない。 子供たちには出来るだけ自然な環境で育ってほしいと思うのはこのためだ。
植えつけた小木(Shrab)と多年草が生長して完成した花壇と庭になるには最低3年から5年はかかるだろう。
楽しみだが気の長い話である。

2012年5月18日金曜日

キッチンのリモデル(11) Granite Counter 1

Granitesの会社から連絡があってカウンタートップの選択に行くことになった。 前以てサンプルを見て決めてあったが2mx5mほどの磨き上げた現板を見るのは初めてだ。 大きな板状のGraniteは迫力がある。黒地にベージュとグリーンが混ざった色調は落ち着いて期待以上だ。
数日前にアイランド部分だけ白系にすることに変更したのでこれも選択しなければならない。 いつもの事ながら選ぶのが難しい。 当初はベージュ系で数枚見たが表面に現れている模様が大柄で我々の趣味に合わない。 一枚乳白色で模様も気に入ったものがあったが先約済みで2/3程は切取り部分が決まっていて云い部分が取れない。 なかなか決まらずに思案していると案内の女性とカッティング技術者が話し合った結果、先約者には別の部分を回して我々が気に入って部分を回してくれることになった。 周りのカウンタが黒系で真ん中のアイランドが白系というコントラストのあるユニークなキッチンになる。 キャビネットが設置されたキッチンを実測したあとカットして10日後にインストールされる予定。 来上がりが楽しみだ。

2012年5月17日木曜日

キッチンのリモデル(10) Cabinets

キャビネットが入って形が見えるようになった。 ハイカウンターを取払ってアイランドにしたので見違えるように広く感じる。 実際にカウンタートップスペースも広がったしデッドスペースも無くなった。 メープルのキャビネットは部屋の縁取りのウッド・パネルやドアの色と全く違和感無く調和して落着いた感じをキープすることができいい選択であった。
このキャビネットのインストールをまたしてもVal(ウクライナ人の大工さん)が一人でやってのけた。 器具を使うとは云え重たいキャビネットを天井にくっつくように持ち上げて壁に取り付けるのは簡単ではない。
キャビネットの左右の扉が水平に一直線に並ぶよう何度の微調整を繰り返していた。 大きい仕事ばかりではなく細かい仕事も完璧で安心してみていられる。 静かな大男は音を立てずにいつの間にか仕事を終えていた。
いまどきこんな大工さんにめぐり合うのは奇跡に等しい。 大工さんまで選べないが価値ある選択(会社)であった。

2012年5月10日木曜日

キッチンのリモデル(9) 家中引越し

工事と平行して約一ヶ月キッチンなしで生活するのは大変だ。 キッチンの改修が始まったので台所用品とキッチンテーブルをとなりのリビングに移して生活を始めた。
冷蔵庫はキッチンに置いたまま使えるし電子レンジとトースターで簡単な料理が出来るので殆ど家で食事をすることが出来る。
まるで引越し中のようにあちこちにダンボール箱を積んだまま窓際にダイニング・テーブルを押しやって食事をしているが窓越しに新芽の芝生や米松の林、咲き始めたチューリップや隣家の満開のライラックを見ながら家で食事が出来るのは幸いである。
朝早くから多くの鳥(ロビン、ブルージェイ以外は名前が判らない)がやってきてせっせと芝生の間の地面をつついてミミズをあさる。 我家は出来るだけ殺虫剤や除草剤を使用しないオーガニック庭園であるから雨のあとの暖かくなった朝はミミズが地面近くに上がってくる。(人間には見えないが鳥には容易にわかるらしい) 鳥たちにとってわが裏庭は絶好の餌場なのだ。 5月は巣作り、子育ての時期かツガイでやってきて朝から晩まで驚くほど大量のミミズをついばんでは巣に運んでいる。

2012年5月6日日曜日

キッチンのリモデル(8) Almost Fire

5月3日には電気工が配線工事にやってきた。 元の配線をチェックして「大変なことになっているよ」と壁の中にあった黒ずんだコードコネクションのBoxをみせて「もうすぐ火事になるところだった」といった。Boxの外側には熱で溶け出したコードかテープの塊が付いていた。誰かが異常な(違法)つなぎ方をしたらしい。 つまり途中からコードを付け足して安易に配線していたのである。 許容量異常の電流が流れるとブレーカーがダウンする。 これまでコヒーメーカーとトースター・オーブンなど2つの電気製品をつけるとしばしばダウンしていたのはこれが原因であった。
キッチンを改修しないでこのまま住み続けていたらいずれ火事になるところだった。 
彼はこの焦げたBoxを悪い配線をするとこうなるという教材として学校に送ると言う。
プロジェクトの番外でファミリー・ルームのシーリング・ランプの取り付けもついでに頼んであるが天井を大きく壊すことなく一時間ほどでいとも簡単にランプの取付けとスウィッチをインストールしてくれた。 一年前にローカルの会社と個人に同じ事で見積りをとったら工事が大げさで$800から$2000と云われ見送っただけに彼が気前良くやってくれたのは本当に助かったし嬉しい。 この電気工もウクライナ人、名前はVitaliy, オレゴン大学卒業のエンジニアである。

2012年5月4日金曜日

キッチンのリモデル(7) Demolish

元のキッチン
取外し後
 実際に工事が始まったのは4月30日。 この日はキャビネットや電気製品の取り外しの作業が行なわれる。 同じ時期にNJの長男の家ではバスルームの改造をしていて取り壊しの際の埃で毎日大変だからキッチンの改造はもっと大変だよと電話で話していたのでこの日ばかりは騒音と猛烈な埃を覚悟していた。 キッチンとリビングの間のドアにはテープで目張りした。
背の高い白人と中肉中背のラテン系の男が9時ごろにやってきて作業を始めたが意外と大きな音がしない。1時間ほどでラテン系の男は出てゆき白人の男一人でデモリッシュを進めている。 我々は2階に避難しているのだが静かすぎて仕事をしているのかどうかわからない。
昼すぎに覗いてみると電気製品は取り外されキャビネットの半分もガレージに運ばれていた。 埃は殆ど出ていない。
最も恐れていた騒音は十分の一ぐらい、埃は100分の一ぐらいで拍子抜け。 

ラテン系の男は戻らず白人男が一人で物静かに働いていたが驚いたことに夕方には取り壊し全て完了。 一人で大きなキャビネットをはずしレンジやディッシュ・ウオシャーも運び出してしまった。仕事のあとをきれいに掃除し瓦礫もガレージに整理して積んでいる。何事も大雑把で荒いアメリカでこんな丁寧な仕事ぶりがあり得るのかと驚いた。力持ちで静かなる大工さんのニック・ネームはVal(ウェル) ウクライナ人だという。

2012年5月3日木曜日

ガーデニング(4)

ガーデニンはグンは自然相手だからいろいろ予期せぬこと、コントロールが不可能なことがある。 ニュースや雑誌で仕入れた知識で花の種や苗、若木などなど買い付け植えつけても早過ぎたり遅すぎたり、天候不順で発芽しなかったり虫や動物に食べられてなかなかうまく行かない。  
我家は局地的に寒いので一般の情報は通用しない。大抵の失敗は種まき、植え付けが早すぎることと植え付け場所の間違い、日照時間の不足etc。昨年のカブ、ニンジン、朝顔は生育せず菖蒲は6本のうち2本しか出てこない。トマトとキュウリは2ヶ月伸びなかった。 
ユリは土地にあったのか大きな花なを何回も咲かせ根を増やしていった。成功するととても嬉しい。
芝生は庭の舞台であり脇役であるが毎日眼に入るのでとても重要だ。芝生の手入れと補修には一年を通じて苦労している。 芝生にも土地に適したものと適さないものがありうまくマッチしないと「骨折り損のくたびれ儲け」
慣れてくると自然にそれとわかるだろうが残念ながらまだ1年余りでは試行錯誤の段階である。
Farmer’s Almanacは農業知識の集大成でよく出来たものだと感心するが基礎知識と技術と経験がないと活用は難しい。