2012年12月29日土曜日

The Man of The Year

今年最も活躍した人, 歴史に残る人 − 野田前首相

任期一年余りにして民主党と自民党双方に引き摺り下ろされた形の野田首相だが こんなに難しい内外の政局にあって今まで誰もが判っていて誰にもできなかった「消費税増税」を可決し「財政と福祉保障の改革」に筋道を付けたことはおおいに評価されるべきである。
もし野田首相が党利党略、私利私欲を優先する人物であれば「消費税増税」は遡上にあげないばかりか解散にも言及しなかったと思う。 
解散することが負け戦であることが判りながら解散したのは財政改革がさけて通れない日本の課題であり先送りしては行けない、 自分しかやれないと決意しての遠謀深慮の末の解散であったと思う。
民主党は大敗したが異質な宇宙人や黒幕が党を去り本当の民主党の仲間が残ったのだから純粋民主党として再出発することができるのでよかったのではないか。
野田首相の決断と業績は後年輝いて見えてくると思う。

2012年12月28日金曜日

安倍首相に求めるもの

安倍内閣が動き出した。 安倍総理大臣は就任前から意欲的な発言で株価が上向いて対ドル相場も急速に円高修正に動いている。 政策を打ち出す前から期待だけで経済が走り出している気もする。 線香花火に終わらないように予算は総花的バラマキでなく集中して投資して欲しいものだ。
安倍さんは張切りボーイでサービス精神旺盛だから各地でリップサービスしているようだが自縄自縛にならないように気をつけてもらいたい。 
国のトップに求められるものは広い見識と深い洞察力であって国民のレベルでものを考える必要はない。国民の意見は多様であり全ての人を満足させる政策は有り得ない。
特に外交問題に対しては注意が必要だ。 例えば北朝鮮の拉致被害問題で就任早々遺族会に面会して「拉致問題は自分が就任中に必ず解決する。好転しななければさらに圧力をかける」などと早々から宣うのは軽卒の極みである。 外交問題は相手があることだから自国の意気込みだけではどうしようもない。 ましてや相手は一筋縄では行かぬ北朝鮮。 そう決意しているなら口は閉じて早急に交渉を独自に再開して(六カ国協議に頼らず)奪還か制裁かを迫るべきである。
 拉致問題はそもそも6カ国協議にはなじまず解決が難しい問題で多国間の協議にのせるべきではないだろう。
総理も副総理も正直で人が良いので 外交で通じるかどうか心配である。
総理大臣以外の日本の閣僚は元々スペシャリストではなく官僚と内閣の取次ぎ役みたいなものだから誰がなっても同じだと思うが自民党の議員なら次にこけたらもう後がないのは判っているので今度こそ真剣にならざるを得ない。 特に石破幹事長を据え置きを菅義偉氏を官房長官に任命したのはその現れだ。今回は本気で改革に取組む意欲ありと見た。

2012年12月21日金曜日

安倍政権への期待



自民党の安倍総裁は選挙前からインフレ目標設定など大胆な景気対策を取ると発言し株価は日経平均が1万円を突破と大したご祝儀相場になっています。経済は心理的なものだから安倍政権の経済政策への期待も高まっているいうことでしょうか。

自民・公明両党が計画している補正予算は10兆円程度と額が膨れ上がりつつあり、その中心は従来型の公共事業中心になる可能性が高く、赤字国債の発行額も増加するようです。

しかし私はすっきり上向き気分にはなれません。 よく考えると主演が民主党から自民党に代わり中身が「子育て支援」や「農家所得補償」が「公共事業投資」に代わっただけで財政や構造的な問題の改革には言及していません。 つい先日まで民主党の政策をバラマキと非難し大型赤字予算を非難しておきながら自分たちは同じことをしようとしている。 景気優先とはいえマスコミも国民もこのことについてはだれも何も云わないのはどうしたことでしょうか。

政権発足当時はいつもながら政治や経済への期待感での支出がなされれば、それなりに景況感を引き上げるのは確かです。
しかし事業は日本経済の再生に役立つ内容ではなく、持続的な効果は期待できません。一方で財政は一層悪化します。

過去6年間毎回首相が変わるごとに期待しその都度裏切られてきました。 景気に拘っていると本当の国造りはできません。
「強い国日本」にならなくてもよいからもやもや解消「信頼できる国日本」になってほしいと思っています。

2012年12月18日火曜日

衆議院選挙

衆議院選挙では自民党が大勝しました。
私は在外選挙で橋下・日本維新の会に投票してきました。日本の構造・体制改革を推進してくれるのは「日本維新の会」だと思ったからです。 石原代表の「大同小異」は正しいがもう少しものの言い方に気をつけてもらえばもっと伸びたのではないかと残念に思います。 将来古株が抜けて「みんなの党」と合流すれば将来もっと大きくなる可能性があると期待しています。

安倍首相の再登場で日本はどう変わるのか気になります。 
2006年安倍さんが初めて登場したときに「美しい日本」を創ろうと云いました。 今度は「強い日本」を創ろうと云っています。 この人も言葉が観念的でうわずっており現実をどの程度世界を認識しているのか疑問に思います。 憲法を改正し国防軍に衣替えし軍備増強しても日本は強い国にはなれません。 安易なナショナリズム吹聴してほしくありません 。 世界の指導者は激しい権力闘争をを勝ち抜いたしたたかなで老練な政治家ばかりです。 Never, Ever *Trust Me* などと馬鹿げたことを言ってほしくありません。

日本は家に例えれば耐用年数が過ぎ全面建替が必要な古家に似ています。 政党や政策の選択だけでは根本的な改革は望めないことは小泉内閣以降の自民党や民主党の政権を見れば判ります。 
本当に国(益)を支える政治・外交は一朝一夕にできるものではなく総合的な政治力(国民の政治意識と民主主義の浸透)や経済力をベースに指導者が国民の理解と信頼、支持をどの程度集約出来るかにかかっているように思います。 幹事長留任の石破さんあたりが党内を引き締めて今度こそ国民の期待に答えて欲しいものです。
「日本維新の会」という新しい芽が出てきたことと自民党が新しい自民党に生まれ変わることに期待しています。

2012年12月13日木曜日

北のロケットは安倍総裁を後押し

衆議院選挙を2日後に控え自民党が勢力を伸ばしているようだ。
北朝鮮のロケット打ち上げが自民党安倍総裁の「強い日本を造る」という勇ましいスローガンを後押ししている。 中国の領海侵犯や北朝鮮のロケット打ち上げが平和慣れした日本人に国際政治や外交の意識を呼び覚ましてくれるのは結構だが下手にナショナリズムを刺激し自衛隊の増強や核保有の議論に発展しては困る。 
維新の会の石原代表はすぐにこのような話題に飛躍してしまうので国民の反感を買うのである。 維新の会は石原氏の発言で大分票を失ったのではないだろうか。
自衛隊を国防軍にしようが憲法改正しようが本当の強い日本を造ることはできないのだ。
本当の強い日本を造るのは教育と意識改革である。
橋本市長が率いるオリジナル「日本維新の会」はこれに合致する。 
日本維新の会に頑張ってほしい。

2012年12月8日土曜日

衆議院選挙投票

私は海外在住だが在外選挙登録をしたので今回の衆議院選挙には投票出来る。
最近の日本の政治を見ながら政治の刷新をしなければ日本の経済,社会の復活はあり得ないと思っていたので今回の選挙を心待ちにしていた。 
先の党首討論をYoutubeで見て党と党首の品定めをして一応投票先を決めていたがその後のマニュフェストの精査と選挙活動と選挙活動を数日見ることができて最終決定した。
今の日本社会は体制をそのままにした従来の政策論争では埒が開かず選挙の仕組みや行政改革、教育改革, 外交政策などの基本的な骨組みの変更を問う選挙だと思うのでこれを重点課題にしている「日本維新の会」と「みんなの党」が候補である。

結局小選挙区も比例区も「日本維新の会」に入れることにした。
12月7日にシアトル領事館に行き投票を済ませた。 平日午前中にもかかわらず小さな領事館にしては次々に投票者が訪れ選挙に対する関心が高いように思った。

2012年12月2日日曜日

党首討論

YOUTUBEで11月29日の党首討論を見た。 形はアメリカの大統領予備選のディベートと全く同じだが、ただ主張するだけの噛み合ない討論になるだろうとあまり期待していなかった。 
民主党・野田首相は自ら解散に追い込まれた立場にもかかわらず現実に基づいた政策と理念を落着いて堂々と主張していたのは彼がこれまでの首相と違って政治家としての信念を持っている人だと思った。 自民党の安倍総裁は舌の回りは悪いが少し想いと言葉だけが先走っているようにみえる。 具体的にどうするかは見えてこない。 公明党, 共産党、社民党、その他の少数政党の党首もさすがに場慣れした人たちばかりで政策をはっきりし述べ予想以上の出来ばえであった。 全体として判りやすい討論会になったと思う。
ただ日本未来の会の嘉田代表は明らかに即席政党、準備不足で質問にまともに答えられずこの場に出てくるには力不足は否めない。 
日本維新の会の石原代表は内容はともかく場所柄をわきまえてしゃべるべきである。個人的な座談ならイザ知らず国民に向かって政党としての政見を発している場であることを自覚してほしい。 さもなくばせっかく勢いを付けて「維新の会」と「太陽の党」が合流した効果が萎んでしまう。
 この討論会だけで結論は出せないが日本未来の会が小沢一郎の隠れ蓑であることがばれてしまえば萎んでしまうだろう。
維新の会の石原さんが云う「小異を捨てて大同(体制刷新)につく」のは正しい主張だからこれが浸透するように党内をまとめ東西で相乗効果を高めてほしい。
まだ投票までに時間があるので  紆余曲折があるだろうが民主党がやや回復し維新の党がじわじわ上がってくるような気がする。 私の希望が多分に入っている筋書きだ。