2012年12月28日金曜日

安倍首相に求めるもの

安倍内閣が動き出した。 安倍総理大臣は就任前から意欲的な発言で株価が上向いて対ドル相場も急速に円高修正に動いている。 政策を打ち出す前から期待だけで経済が走り出している気もする。 線香花火に終わらないように予算は総花的バラマキでなく集中して投資して欲しいものだ。
安倍さんは張切りボーイでサービス精神旺盛だから各地でリップサービスしているようだが自縄自縛にならないように気をつけてもらいたい。 
国のトップに求められるものは広い見識と深い洞察力であって国民のレベルでものを考える必要はない。国民の意見は多様であり全ての人を満足させる政策は有り得ない。
特に外交問題に対しては注意が必要だ。 例えば北朝鮮の拉致被害問題で就任早々遺族会に面会して「拉致問題は自分が就任中に必ず解決する。好転しななければさらに圧力をかける」などと早々から宣うのは軽卒の極みである。 外交問題は相手があることだから自国の意気込みだけではどうしようもない。 ましてや相手は一筋縄では行かぬ北朝鮮。 そう決意しているなら口は閉じて早急に交渉を独自に再開して(六カ国協議に頼らず)奪還か制裁かを迫るべきである。
 拉致問題はそもそも6カ国協議にはなじまず解決が難しい問題で多国間の協議にのせるべきではないだろう。
総理も副総理も正直で人が良いので 外交で通じるかどうか心配である。
総理大臣以外の日本の閣僚は元々スペシャリストではなく官僚と内閣の取次ぎ役みたいなものだから誰がなっても同じだと思うが自民党の議員なら次にこけたらもう後がないのは判っているので今度こそ真剣にならざるを得ない。 特に石破幹事長を据え置きを菅義偉氏を官房長官に任命したのはその現れだ。今回は本気で改革に取組む意欲ありと見た。