2012年11月30日金曜日

アメリカが確認(尖閣)

11月30日付け読売新聞によると

米上院は11月29日の本会議で、沖縄県の尖閣諸島が日本の施政下にあり、また、日米安全保障条約の適用対象であることを確認する条項などを、2013会計年度(12年10月~13年9月)国防権限法案に追加する修正案を全会一致で可決した。
中国を念頭に、「第三者による一方的行動は、尖閣諸島における日本の施政権を認めるという米国の判断にいかなる影響も与えない」との文言を明記。 米国の対日防衛義務を定めた日米安保条約5条が尖閣諸島に適用されるとの米政府の立場についても「(同)条約に基づく日本政府への責任を再確認する」とし た。
 さらに、尖閣諸島海域を含む東シナ海を「アジア太平洋すべての国に利益をもたらす重要なシーレーン(海上交通路)」と位置づけ、「航行の自由」を守ることが米国の国益にかなうとした。
(2012年11月30日20時04分  読売新聞)
アメリカが自発的に尖閣諸島は日本の領土と確認してくれた訳だが日本も本気で取り組まねばならない。 新しい政府ができればはっきりとした対応を求められる。
もちろん沖縄の問題を含めて。

2012年11月27日火曜日

嘉田知事の後ろにまた黒幕が

嘉田滋賀県知事が脱原発を掲げて新党を立ち上げると発表した。 それはよしとしても早速「生活が第一」の小沢一郎が解党してまで合流するという。
結局は「生活が第一」が評判よろしくないと云うことで衣替え。 女性票をいっきに取り込んで勢力拡大を狙った合従連衡以外なにものでもない。
また黒幕が生き残りの戦術として暗躍している。 選挙民はだまされてはいけない。

2012年11月26日月曜日

新政党に批判的なメディア


12月16日の衆院選挙に向けて各党の選挙活動が活発化しています。
日本のメディアはどの政党に対してもネガティヴな記事が多いのですが特に新政党:日本維新の会や太陽の党, 両者の合流に対しては批判的な論調が目立ちます。
石原代表が「大同小異」を唱えて維新の会やみんなの党、減税日本などに合流を呼びかけているのを選挙目当てだと批判していますが自民党・民主党主流の政治を打破するには数が必要でごく当たり前のことではないでしょうか。
自民・民主両方で毎年のごとく総理大臣が入れ変わるのは本人の資質もさることながらねじれ国会が原因で国会運営がままならぬことが直接の原因でメディアがどうでもいいようなことを取り上げて政党や大臣をたたくので国民自身がいつも政治家に対して批判的、政治不信を招くことにも多いに原因があると思われます。
メディアとしては新党が出てきた背景と意義を理解し期待とサポートを表明する記事があってもよいのではないでしょうか。
どんな仕事でもある程度の時間がなければ良い仕事などできません。今回の選挙でどの党が第一党になるのか、どのような連合ができるのかはもちろん重要ですが、選ばれた人をどう支えていくかがとても大切な気がします。
国民全部が満足するような政策などある訳がありません。 要はどのように異なった意見をまとめコンセンサスを作り上げてゆくのかが喫緊の問題です。
今の日本に、これ以上足の引っ張り合いをしている余裕はないはずです。
国民も理解と忍耐と積極的な意思表示、サポート姿勢を持たなければなりません。 
日本の民主主義の真価が問われる時だと思います。

2012年11月24日土曜日

Black Friday


Thanks Giving Holidayの翌日の金曜日をBlack Fridayと云う。 
年間で一番ものが売れる日でこの日は何処の小売店でも黒字になることからそう呼ばれるようになった。 デパート初めオンライン・ショッピングを含む全ての小売業はこの日のために最大限のPRをする。
前日のThanks Giving Dayの新聞は本紙は数枚ながらチラシで膨れ上がり普通の日の5倍以上になる。 それを見れば今年の売れ筋が見える。 今年の主力商品は何と言ってもタブレット。 普段は値引きしないアップルでさえこの日だけはディスカウントとの対象になる。 アップルは値引きしないでも$500のものを買えば$100のキャッシュカード・商品券を付けると言った新手が現れた。 PCもスマートフォンも高性能の新機種が続々現れハイテク機器だけに私のような知識のない人間はなかなかついていけない。
Google Nexus 7,  Microsoft Window 8などアップルに対抗して新機能(?)を発表, スマートフォンに至ってはハードやソフト, ペイメント・プランも入れると200種以上あるだろう。 消費者はよほどの知識がないと買い物の決断ができない。 

従来ならばこのチラシの5割以上が日本ブランドで埋め尽くされていたが今年はカメラを除けばほとんど見当たらない。Sony, Panasonic, Sharpは何処へ行ったの?
日本の電機メーカーの苦境がここにも現れている。

2012年11月20日火曜日

政界のガイジン

日本の政界には外人はいませんが害人と宇宙人はいます。
宇宙人を兼ねた害人の一人鳩山元首相がついに出馬を断念しました。
止めると言って止めず出ると言っては止めこの人には恥と節操がありません。
これほどまで政治を堕落させ他人の期待を裏切った人はいないでしょう。
さっさと宇宙に帰ってもらいましょう。
あと二人害人がいます。 
ピンボールのようにあちこち当たっても相手にされず身内からも愛想を尽かされた御人ですが未だに警察庁長官のような言動と振る舞い、老害をまき散らすのは亀井静香。今度で終わりにしましょう。
最後は黒幕害人、積み木崩しが趣味の小沢一郎。 未だに古い自民党が通じるとの錯覚を持って腰巾着議員を従えての悪代官ぶりは身に付いている。なかなかしぶといのでお縄にはかからないがいずれ悪は滅びるのです。 地元岩手で一揆が起こるのを待っています。

2012年11月14日水曜日

野田首相 解散を明示

野田首相がついに解散を明示した。 一番思惑が外れたのは民主党議員、 特に組織べったりの実力のない議員ほど解散先送りを期待ししがみついていた者が慌てている様子が見て取れる。
野田さんは当内外の抵抗勢力をおさえて消費税問題を突破し議員削減にも道を付けた。
一番難しい問題を取り上げて約束どおり先送りせず決着をつけたのは 見事だと思う。 
野田さんの頭にあったのは政権維持でもなく民主党でもなくもちろん自分の政治生命でもなく今やらなければならないことを決めて前に進むことであったと思われる。 さもなくば負け戦と判りながら解散するはずがない。
国のために政治を前に進めようとする野田首相は在任は短くとも歴史に名を残す総理大臣になると思う。

2012年11月8日木曜日

オバマの勝利演説(2)

民主主義を最も理解している大統領

<勝利演説よりの抜粋>

I know that political campaigns can sometimes seem small, even silly. And that provides plenty of fodder for the cynics that tell us that politics is nothing more than a contest of egos or the domain of special interests. But if you ever get the chance to talk to folks who turned out at our rallies and crowded along a rope line in a high school gym, or saw folks working late in a campaign office in some tiny county far away from home, you'll discover something else.

私は選挙演説は対したことではないし時にはバカバカしく思うこともあります。
また皮肉屋さんには(選挙は)エゴのコンテストか特定利益の取り合いに過ぎないと云わせる材料を与えることにもなります。 もしあなた方が遊説を聴きにきて体育館の群衆にもまれた時、また家から遠く離れた小さな選挙事務所で働く人たちを見たとき何か今までと違った物を見つけるはずです。

That's why we do this. That's what politics can be. That's why elections matter. It's not small, it's big. It's important. Democracy in a nation of 300 million can be noisy and messy and complicated. We have our own opinions. Each of us has deeply held beliefs. And when we go through tough times, when we make big decisions as a country, it necessarily stirs passions, stirs up controversy.

だから我々は遊説しているのです。 それが政治です。それが選挙です。小さなことではなく大きく重要なことです。 3億人の国家の民主主義はうるさくて厄介で込み入っています。 各々が意見を持ち信念を持っています。厳しい時代を生きなければならない時、国家として重要な決定をしなければならない時、国民の熱な論議を促し論点を明確にしなければなりません。

America, I believe we can build on the progress we've made and continue to fight for new jobs and new opportunity and new security for the middle class. I believe we can keep the promise of our founders, the idea that if you're willing to work hard, it doesn't matter who you are or where you come from or what you look like or where you love. It doesn't matter whether you're black or white or Hispanic or Asian or Native American or young or old or rich or poor, able, disabled, gay or straight, you can make it here in America if you're willing to try.

アメリカ 我々は進歩を続け中産階級のために新しい仕事、新しい機会、新しい安全を求め戦い続ける。 我々は貴方が働く意欲がある限り、何処の誰であろうと、どこの出身であれ、誰に似ようが、どこに住んでいるかを問題としない建国当時の約束を守り続けられると信じています。 黒人であろうが白人であろうがヒスパニックであろうがアジア人であろうがアメリカ原住民であろうが、老若、貧富、ハンディキャップ, ゲイなど問題ではなくみんながやろうという気力があれば実現できます。


オバマの勝利演説(1)

大統領就任演説や年頭教書は何度も推敲を重ね計算し尽くされた演説だが 当選が確定した直後の勝利宣言は喜びと意気込みに満ちた新鮮で素直な演説だ。 
今回の勝利演説の中にも改めてオバマ大統領の心情を読み取れる要素がはっきりと出ていた。
選挙で支援してくれた人々に感謝の言葉を贈るのは形式でもあり礼儀でもあるのだがオバマの場合はそれが心底そう思っているのが伝わってきて感動する。
特にミッシェル夫人と二人のお嬢さんに対する愛情はアメリカ人の中でも格別のものがある。 
オバマはアメリカの国民の前で、また世界が注目している中で愛を叫ぶのである。
 オバマ大統領は世界で最も困難な仕事をしている人だが最も幸せな人だと思う。

(From CNN Transcript)
I wouldn't be the man I am today without the woman who agreed to marry me 20 years ago. 
Let me say this publicly: Michelle, I have never loved you more. I have never been prouder to watch the rest of America fall in love with you, too, as our nation's first lady.
Sasha and Malia, before our very eyes you're growing up to become two strong, smart beautiful young women, just like your mom.

2012年11月7日水曜日

オバマ大統領再選


一年の長きにわたる政治ショウはフィナーレを迎えました。

開票が始まった午後5時(東部時間午後8時)から午後7:30まではロムニーがリード。 アメリカの地図の中央部は赤(共和党色)に塗りつぶされていました。
オバマが獲得した州はニューヨーク州を含む東北部の数州に限られており一見ロムニー有利のように思われたのですがこれはあらかじめ世論調査で予想された展開でした。
同時に行われた上院(州ベース)と下院(選挙区ベース)の選挙では上院は民主党、下院は共和党が当選者を増やしていました。 特に上院では民主党の逆転勝利がめ目立ちました。 この時点で私はオバマ大統領の再選を確信していました。なぜなら大統領選挙と上院議員選挙はベースが同じだからです。
午後8時に西部時間帯のカリフォルニア州とワシントン州の投票が締め切られると同時にオバマの当選確実が報じられ逆転、一気に256票に達してほぼ当選を確実にしました。 8時15分には今回選挙の焦点であったオハイオ州でオバマが勝利して過半数の270票を越え再選が確定したのでした。

午後10時(東部時間午前1時)にロムニーは敗北を認めてオバマ大統領大統領に祝福の電話をしました。 彼はオバマ大統領がこの国の再生のためにリードして欲しいと期待を述べ家族や支援してくれた人々に感謝して演壇を降りたのでした。
このときばかりは言い訳をせず計算もなく淡々とした演説で去り際としては最もスマートで好感が持てこの一年の中で一番いい演説でした。

選挙中ロムニーは計算しすぎでその場その場でうまく対応することに精力を傾けすぎ時と場合により内容にぶれがありました。 ビジネスで成功した実績をそのまま政治にアプライしようとするところにも単純さと無理が見えました。 また一年以上もメディアにさらされ何回となくインタビューをうけながら彼の魅力のある人生哲学を語ることができない。従って国民は本当の彼を知ることができない。 これが最大の敗因だろうと思います。

オバマ大統領はが4年前に経済危機、テロとの戦い、高失業率と最悪の環境でスタートしました。 4年間で経済は大幅に改善したとは思えず失業率は高止まり。 財政は悪化。オサマビンラディンは取り除いてもテロ行為は一向に止まない。 リーマンショック後の金融危機や大恐慌を回避したというのは最大の功績であると思うのだが防御の実績はあまり評価されない。
選挙直前にはハリケーンサンディがニュージャージー、ニューヨークを襲い未曾有の被害を蒙った。 このような状況なら現職の大統領は能力の如何を問わず交代させられるのが普通でしょう。
オバマ強さはぶれないこと。 彼は隠すところが全くなく彼の半生は万人の知るところ。 何回となく聴いた演説の中には必ず教育と機会均等がでてくる。 彼自身が今あるのは教育と機会を与えられたからであるということを認識しておりそれを全ての若い人々に伝えようとするメッセージがこめられているのです。 またそれがアメリカ再生、経済再生への道であると云う哲学も読み取れます。
このような困難な時期に再選されたのはオバマという人が確固たる哲学と人間的魅力と信頼を備えた人物であったからと思うのです。

それにしてもアメリカ国民の選挙に対するのエネルギーは素晴らしい。
選挙のエネルギーは政治のエネルギー、政治のエネルギーは国のエネルギー
選挙に費やす長い時間と莫大な費用はこの国の根幹をなす自由と民主主義をメインテンスする費用としては安いものです。 


           

2012年11月4日日曜日

ハリケーンの被害

ハリケーン サンディが東海岸を襲ってから一週間が経った。 時間が経つにつれて被害の大きさと復旧の困難さが浮き彫りにされてくる。 停電は巨大都市と郊外の人口密集地帯の生活全てを麻痺させてしまう。 ガソリンスタンドの給油ができないと車が動かない。 電車はストップしたまま。 人やが物が動けない。 コンピュータが使えなければ仕事もできない。 近代都市は99%電気に頼っている。
広域の停電は復旧作業を困難にする。 照明なし熱源なしでは個人の生活も困窮を極める。 避難生活をしている人の映像は東日本大震災を思い起こさせるが社会的なインパクトは今回のハリケーン被害の方が大きい。
何しろ世界の中心ニューヨーク市の機能が麻痺半分している 。 ニューヨークにある三大空港はやっと使用出来るようになったがダイヤの乱れは世界中に及んだ。  周りのインフラが復旧していないので来る人も来れないし出て行く人も出られない状況が続いている。
息子家族はニュージャージー州北部の小さな街に住んでいるが幸い被害を免れ電気も翌朝には通じた。 すぐ隣の街ではまだ電気が通じていない。 近所の知り合いや友人がPCの充電や仕事に来るそうでガレージから直接入れる地下室を解放している。
 被害は免れたが生鮮食料品が不足しているようだ。 差し入れしようにも郵便局も宅配便も配達の保証はない。 しばらく様子をみるしかない。
昨日TVで赤十字が救援募金を始めたのを知りインターネットで募金をした。
ラジオやインターネットで知るかぎり日本での報道は2−3日にとどまり被害の実態を伝えているようには思えない。 また救援募金を開始したニュースは聴いてない。
東日本大震災ではアメリカから救援活動、援助募金など精神的にも金銭/経済的にも随分お世話になった。 今度は日本がお返しする時だろう。 早く始めてほしい。


2012年11月2日金曜日

大学の質と量

今まで何かと話題の多い田中眞紀子文部科学大臣だが今回は新設予定の3大学の設立予定を取り消したことでニュースになっている。
一方では定員割れで閉鎖する大学や学部学科もあり大学のあり方や経営が問われている。
多くの人が高度教育を受けることは社会的にも必要と思うが最近はいささか内容が伴わない大学が増えすぎているのではないだろうか。
一般教養や特定の知識を得るためなら専門学校で充分だと思うしその方が効率的に専門知識を得ることができよう。
アメリカでのコミュニティカレッジのように試験なしで誰でも好きな科目の授業が受けられるような解放された教育システムが必要と思う。
一定の単位ごとに受講料を支払いその単位は本格的な大学にトランスファ出来るから非常に柔軟にできている。 生涯教育に適した制度だと思う。