2012年12月21日金曜日

安倍政権への期待



自民党の安倍総裁は選挙前からインフレ目標設定など大胆な景気対策を取ると発言し株価は日経平均が1万円を突破と大したご祝儀相場になっています。経済は心理的なものだから安倍政権の経済政策への期待も高まっているいうことでしょうか。

自民・公明両党が計画している補正予算は10兆円程度と額が膨れ上がりつつあり、その中心は従来型の公共事業中心になる可能性が高く、赤字国債の発行額も増加するようです。

しかし私はすっきり上向き気分にはなれません。 よく考えると主演が民主党から自民党に代わり中身が「子育て支援」や「農家所得補償」が「公共事業投資」に代わっただけで財政や構造的な問題の改革には言及していません。 つい先日まで民主党の政策をバラマキと非難し大型赤字予算を非難しておきながら自分たちは同じことをしようとしている。 景気優先とはいえマスコミも国民もこのことについてはだれも何も云わないのはどうしたことでしょうか。

政権発足当時はいつもながら政治や経済への期待感での支出がなされれば、それなりに景況感を引き上げるのは確かです。
しかし事業は日本経済の再生に役立つ内容ではなく、持続的な効果は期待できません。一方で財政は一層悪化します。

過去6年間毎回首相が変わるごとに期待しその都度裏切られてきました。 景気に拘っていると本当の国造りはできません。
「強い国日本」にならなくてもよいからもやもや解消「信頼できる国日本」になってほしいと思っています。