2012年1月24日火曜日

2012 年頭教書

オバマ大統領としては4回目の年頭教書、もともと演説の上手な大統領でもあり4回目ともなればリラックスして弁舌も滑らかです。
昨年はアルカイダの首領オサマ・ビン・ラディンを殺害しイラクとアフガニスタンから軍隊の引き上げを完了し一応形の上で公約を果たしたあとでの演説で大統領にも余裕が伺えます。
オバマ大統領の筋書きは次のようなものです。
戦争終結によって戦費、軍事費を縮小しこれを景気対策(減税と公共投資)教育改革に投資する。時間はかかるがこれしかアメリカの再生はないということです。 (同感)
最初の3年はイラク戦争とアフガニスタン戦争の後始末とサブプライム問題、リーマンショック、EU通貨危機などの対策に追われオバマ大統領が目指すアメリカ再建政策に取り組む余裕はありませんでした。
再選されれば勿論のことですがそうでなくとも直ちに経済活性化にてこ入れする意向です。 
また外交政策としてはイランの封じ込め作戦、中国包囲網の構築を図ろうとしています。 私としては共和党が目を丸くするような急速な強硬姿勢をうちだすのではないかと見ています。 大統領本気の政策ですがタイミング的には再選に向けた選挙対策政策でもあります。
共和党のディベートの推移を見ていると全体として次元が低く誰が指名を獲得しようと本選でオバマに太刀打ちできる候補はいません。 現在の時点ではオバマの楽勝と言ってもいいと思います。