2012年1月2日月曜日

2012 米大統領選挙(3) Iowa Caucus

今年は大統領選挙の年です。 民主党からは現職オバマ大統領が出馬するので予備選は信任投票みたいなもので実質的に選挙は行なわれません。 候補者選びは共和党のみで盛り上がりに欠けるのは4年前のようにヒラリー・クリントンやバロック・オバマのような大スターの対決がないからだと思います。 
また形だけでもイラク・アフガニスタン戦争は終わり戦争は大きな争点にはなりません。 経済は数字が若干もちなおし底入れ感がありますが不透明・不確実性が多くて景気回復の決定打はありません。 財政改革も医療や教育費削減とパッケージで前向きのはなしではありません。このような背景のアメリカ社会では以前のような威勢の良い選挙演説は難しいのです。 現実を見ればどうしても内向きにならざるを得ません。
私自身4年前のようにわくわくしながらTVのディベートを注視することもなくなりました。

しかしアメリカ共和党予備選挙(野球で言えば共和党リーグ公式戦)が始まります。 初回はIowa Caucus、1月3日に投票が行なわれます。 いつもトップ・バッターはIowaに決まっており最初の選挙結果はその後の選挙に大きな影響があるので各候補者とも数週間前からIowa入りして遊説を続けています。 Iowaの住民は自分たちが大統領選挙の流れを作ることに大きな誇りを感じておりタウンミーティングで候補者の生の声を聴き質問を投げかけます。
民主主義の原点がここにあるように思います。 (米大統領選挙(3)アイオワ予備選 Jan. 4、2008 参照)
1月10日 New Hampshire、1月21日 South Carolina, 1月31日、Floridaと順番が決まっています。 その後毎週1-2州各地で予備選が行なわれ3月6日のSuper Tuesday(Alaska, Georgia, Indiana, Massachusetts, North Dakota, Ohio, Oklahoma, Tennessee, Vermont, Virginia )になだれ込みこの頃には大勢が決まります。
ここ10日間にPollに大きな変化がありました。 Newt Gingrichの失速とRon Paul, Rick Santorumの追い上げです。 Newt GingrichはRomneyのネガティヴ・キャンペーン(住宅金融公社 Fredie Macからの献金問題)に充分に反論できずに急落、論旨明快(無干渉、孤立主義)のRon Paulが浮上、同じくSantorumにも保守派に支持を集めています。Mitt Romneyが頭一つ抜けているが3者がほぼ一線ののIowa Caucus, 明日の開票結果はどうなるか選挙権が無くても気になります? アメリカは政治の季節です。