2010年7月8日木曜日

引越しの旅 (13)

Chicago to Seattle No.3





シカゴを出て30分もすると大都市の郊外を離れ田舎町の風景になる。 さらに進むと畑の区切りだけがアクセントになるコーン畑が延々と続く。 小麦か大豆か違った作物の畑も見える。 時折田舎の駅に停車するが駅の付近には何もない。 もともとこんな旅だと思っていたので少しも退屈しない。 先のことを考えずにボーっとして乗っているのが目的みたいなものだ。 なにしろ予定では46時間、停車する駅が40以上の大陸横断各駅停車の列車の旅である。

夕方7時ごろでもまだ日は高い。 ウィスコンシン州中央あたりからラクロス河沿いに夕日を見ながらひたすらに西を向いて走る。 この河はミシシッピ河上流で河口のニューオリンズから3000kmはある。 川幅は200-300メートル?と広くはないが水量はたっぷり, どちらが川上か川下かわからないほど平らでゆっくりながれている。 初めは細長い池かと思ったほどである。

ミネアポリスに到着する頃にはすでに日は暮れていた。 何時の間にか眠ってしまってミネアポリスに停車している40分ほどの休憩には気がつかなかった。