2010年7月7日水曜日

引越しの旅 (11)

Chicago to Seattle No.1

もともとNJからシアトルまで車で行くつもりであった。 旅の情報を集め息子や知り合いの話を聴いているうちにミネアポリスからスポーケン(WA)までは町らしい町は殆どなく大平原を限りなく走りその上ロッキー山脈の北部、Gracier Mountainsを越えなければならない。 私の走行予定ではこの間少なくとも5日はかかり途中の宿泊可能なホテルも限られている。 シアトルに到着したあとで住まいの設定もしなければならず車はやめることにした。  
長距離列車(Amtrak)の旅は初めてでチケットは買っていたものの全く勝手がわからない。 しかも引越荷物の一部を運んでいるので通常の旅行のように気楽に動けない。
ちなみに一人当たりチェックインできる荷物は3個(一個当たり50lbs/23kg) 持込荷物は小型スーツケースの大きさで2個、手提袋、アツァッシュケースなどカウントされない。
我々2人で大小あわせて合計12個の荷物がある。 
当日は午前中に3年間リースした車をUnion Stationにもっとも近いディーラーに引渡しリースを解約しなければならない。 いずれも初めてのことなのでリース会社とデーラーに何度も連絡し準備万端整えた。 それでも荷物の持込が自分ではできないことがわかっているので(ひとつは詰め込み過ぎて重たく自分では持ち運びできない)前日にUnion Stationにゆき荷物のCheck Inの手続、赤帽のヘルプをどうすればよいのかなどInformationに確かめにいった。 
手順はE-Ticketを正式Ticketに機械で取得する。 これをもってInformationに行き赤帽のヘルプを要請する。 赤帽は客とともに駐車している場所に行き荷物をピックアップしてチェックインカウンターまで持っていってくれる。 書いて見ると簡単だがチェックインを済ますまでが一苦労なのだ。
当日は駅のそばに駐車することは避けて道を挟んだAMT専用駐車場に止めることにした。 跡で判ったことだが駅と駐車場は地下道でつながっており電動カーとはここを通って行き来をしていた。 インフォーメーションで赤帽を呼んでもらったらプロレスラーみたいな大男が出てきてカートに乗れと云う。 カーとは4人乗りで荷物カートを引っ張っている。 2両編成10メートルはあろうかという大きさで狭く90度に曲がる狭い地下道を運転するのはベテランでなけれえばできない仕事。 これだけでも赤帽を頼んでよかったと思った。 私は地上の駅に近い場所の駐車した。 ここまでは本来カートは行くことができない。 大きすぎてエレベーターにも乗らない。 そこで赤帽はいったん車が駐車している地下駐車場に荷物カートを持って出てそれをぐるぐる回って地上駐車場に出てきた。 大きな荷物を10個積み込んで我々を乗せもと来た地下道を駅のチェックインの場所まで運んでくれたのである。 その上10人以上並んでいる客を飛び越して直接チェックインの係員に荷物のタグをもらってつけてくれそれをカウンターの計量器につぎつぎ放り込んでしまった。 並べば30分はかかっただろう。 自分では持ちきれない荷物をかたずけてくれたのでそれだけでもありがたかった。 チップに$20あげたが金額の問題ではなかった。