Chicago to Seattle No.2
荷物はチェックインしたが発車まで2時間以上ある。 駅舎中央の大きな広場みたいな待合室でホテルで作って持ってきたおにぎりを食べながら待つことにしたが大都市の中央駅にしては人数が格段に少ない。NYのグランド・セントラル駅やユニオン・ステーションではいつも大勢の人が行き来していかにも大都市のターミナルといった雰囲気だがここは格段に静かである。これは地下鉄などの他の路線に連絡していないせいかもしれない。
それにしても人数がすくなすぎるので出発ゲートに行ってみるとすでに多くの人が並んでいた。 コンパートメント(申し込んだ時点ではすでに売り切れ)以外は指定席ではないので慌ててゲートの待合室に移動。 しかしゲートにはマジソン(WI)行きとあるだけでシアトル行きの表示がない。 待っている乗客に聞いても要領をえない。 不安になってゲートにいる駅員に聴いたらここだという。 乗り間違えると大変なことになるので何度も確かめると駅員に否な顔をされた。
あとで判ったことだが同じゲートから異なる目的地に向かう列車がいくらかある。シアトル行きは3番目だった。 それならそれと表示があると判るのにと文句を言いたくなったがいちいち反応していては気が休まらない。 ここで一時間以上待ってやっと乗車することになった。
私たちの席は指定席ではないが2階で見晴らしはよいはずだ。 日本の新幹線を思い出して進行方向に向かって左右どちらが良いのかふと考えた。 常に西向いて走ってゆくので左側には日が当たり暑くないだろうか? 写真を撮るには右が逆光にならずいいのではないか? なにしろ2日間座っているのだから良いほうと悪いほうがあればいいほうに座ったほうが良いに決まっている。 (こんなことを考えるのは日本人?)
広い平原の中を走るので景色は左右どちら向いても同じ。 結果としてはどちらでもよかった。車内は冷房が行く効いていて寒かった。 座席は飛行機のビジネスクラスのようでゆったりしており背もたれを倒して寝るにも充分の余裕がある。 しかも半日もすれば空席も目立ち始め他人がこない限り移動は自由である。