2009年9月19日土曜日

NY ピアノリサイタル

Fujiko Hemming ピアノ・リサイタル

昨日のフジTVでフジコ・ヘッミングさんのNY公演まえのインタビューを放映しティケットがまだあるというので急遽いくことにした。 彼女のことは日本に滞在中にNHKのTV番組で知ったが彼女が不遇な過去からカムバックして世界から注目を集めるようになった人世の機微、ピアノの演奏はもとより彼女独特のファッション、 ピアノ以外あまり注目されてはいないが彼女描く絵画は忘れられないものがあった。 ピアノの演奏はCDで聴く以外知る機会もなかったがたまたま横浜のそごう内の画廊に彼女の絵画を見たときに彼女独自の芸術を見る気がした。 マチスのような色使いと明るい雰囲気があるように思った。

リンカーンセンター アリス・タリーホールでの演奏は私の想像通りすばらしかった。 彼女は風邪を引いて体調は厳しかったようであるがそれをものともせずエネルギーいっぱいのダイナミックな演奏は音楽通でない(音楽ファンともいえない全くの素人)私でも飽きることなく楽しめた。  テクニカルなことは判らないが虫の羽ばたき寄りも早いかと思われるような小刻みな指の動き、ゆっくりとしたテンポの時はそれなりの柔らかい音、 激しいときは鍵盤が折れないかと思うほどのダイナミックな音、  20分のインターミッションを含む2時間の演奏はこれぞフジコ・ヘミングといわんばかりの個性あふれる演奏であった。 
芸術とは人生(人格と思想)と個性の表現でいい芸術に合うことが出来るのはいい人世の経験でもある。