医者とのコミュニケーション
人間の体は自動車と一緒で上手にメンテすれば長く走れるがいつまでも走れるわけではない。
自分が齢だなと思うのは特に不調がなくても医者通いが増えたときだ。 中古車はメンテの回数が増えて費用もかかる。
アメリカで医者に通うのはそんなに苦にならない。 理由は3つある。
1. 通院は100%車、Door to Doorでせいぜい10分-20分まで時間がかからない。
2. アポイント制で医院・病院での長い待ち時間がない。
3. 私が診てもらう医者(主治医と主治医が紹介する専門医)は私のことをよく知っているし私にとってベストの処方をしてくれると信じているから安心している。 主治医と私の間には医者と患者以上のコミュニケーンがある(と感じている)ので医者通いは苦にならない。
医者の仕事は情報処理とトラブルシュウティングで正しい仕事をしてもらうには患者は十分な情報を提供する義務がある。
初診の場合患者は不安で緊張しているから医者は患者をリラックスさせるためできるだけ話しかける。 スポット的な情報は診断でも得られるがそこに至るまでの情報も重要なので患者への問診を重視、診断の半分以上は問診である。 長年通っている主治医がいればそこには過去のデータが蓄積されているから主治医は患者個人の基本的状況を把握しており診断と処方の結論を得るまでに時間がかからない。
私は(英語というハンディもあるので)医者に行く前に病気や問題の症状を時間を追って記述し自己診断と質問を添えてプリントして診断時に医者に提出する。 医者にとっては問診の時間が短縮できるし記録として残せるのでこの方法は歓迎されている。 また医者とのよりよりコミュニケーションを図るツールでもある。
アメリカの医者は一般的に気持ちがやさしくよくしゃべる。
1. 基本的に医者は十分なる説明責任があることを自覚しているように思う。(病気の症状や原因といくつかの対処方法を丁寧にかつ判り易く説明してくれる。)
2. 患者とのコミュニケーションを最重要視している。 (自分の提案する方法を患者に納得させるため患者をリラックスさせることが大切である。 医者は接客業と認識しており患者はお客さんである。 患者とコミュニケーションできない医者はビジネスとしてはまずい医者でお客は寄り付かなくなる。)
3. 医者は患者以上でもなく患者以下でもない。 医者と患者が同じレベルで同じ気持ちで話せるのはアメリカの特徴かもしれない。
一般の人が技術的にいい先生を見つけることは不可能だが自分が納得する先生を見つけて信頼関係を築くのは可能であるし大事なことだと思う。