2008年4月13日日曜日

マスターズ ゴルフ(4) 新しいスター誕生

マスタレイーズ ゴルフ 最終日

ゴルフのみならずスポーツで優勝するにはモメンタムをつかんでできるだけ長くそれを持続させることが必要だ。 モメンタムの持続には精神的な要素が大きくかかわる。
最終日は特にプレッシャーがかかるので調子のよい選手も安心してはいられない。

今日は快晴なれども風強し。 非常にタフなゲームが予想される。
一番ホールで最終組のT.インメルマンとB.スネデカーが共にボギーをたたき波乱の展開になりそうだ。 タイガーは3番でショートバーディパットをはずし4番でははずしボギーとした。 あいかわらずモメンタムをつかめずにいる。 この時点でタイガーの優勝はないと見た。

ゴルフには最適のテンポというものがあって調子の悪いときは早くなり考えすぎるときは遅くなる。 プレイヤー自身は自分のテンポには気がつかないものだ。  インメルマンのテンポは実によい。 落ち着いた息使いを感じさせるスムーズなスウィングとパターである。 3日間のスコアーが示すように大崩れしないゴルフでもある。 追いかけるスネデカーは軽快なリズムのスウィングだが構えるとすぐに打つ。 ショットもパットもひと呼吸おくとよいのではないだろうか。 今日のプレイはバーディとボギーが交錯する激しいゴルフで結局5オーバーの77であがり3位タイに終わった。 

強風が一日中やまずリーダーボードのスコアーがどんどん落ちてゆく中インメルマンが10-11アンダーをキープ、2位との差がじりじり開き13番で5打差になった。この時点で勝負は終わった。 16番で池に入れるスリリングな場面もあったが3打差をキープして優勝した。 彼の性格を現すような静かな戦いであった。 昨日今日とフルに彼のゲームをみて彼は本当の実力を備えたポテンシャルの高いプレイヤーであると思った。 今後もっと優勝を重ねて歴史に名を残す名プレイヤーになるだろう。

タイガーは優勝こそしなかったが終わって見れば2位、彼にとって2位では意味がないのかも知れないがいかなる場面でもあきらめず最善を尽くすタイガーには賞賛の拍手を送りたい。

今年のマスターズは予想とはまったく違う静かなマスターズになったが新しいスターも誕生したし、悪くてよいタイガーもたっぷり見せてもらった。  ライブのスポーツは筋書きどうりでないから面白い。 来年ぐらいオーガスタに行って生のマスターズを見たいものだ。