マスターズ ゴルフ パー3コンテスト
明日からマスターズ・ゴルフ・トーナメントが始まる。 TVであのメロディーと共に芝生のグリーンとコースを飾るツツジの中にマスターズのロゴマークが写しだされるといよいよ本格シーズン到来だ。
オーガスタ・ジョージアと違ってニュージャージーはまだは春が浅く緑は芽吹いていないが空気はなんとなく暖かくあと1週間もすれば草も花も木も冬の帽子を脱ぎ捨てて顔を出すだろう。
だからいっそうオーガスタのグリーンは目にしみる。
マスターズは過去25年どこに住んでいてもTVのライブか翌日の録画を欠かさず見ていた。 ただし初日から最終日まで4日間通じて見たことはなく殆ど金曜から土日の最終ラウンドに限られていた。 最近は日本でもライブで放映しているから早朝からマスターズを楽しむことが多かった。
さて今日は恒例の “パー3コンテスト”が行われたが今まで見たことがない華やかなゴルフのリビング・ヒストリック・パレードを観るようだ。
3人のゴルフ・レジェンドのパーティはもっとも多くファンが集まり拍手も大きい。 78歳のアーノルド・パーマーはゴルフのみならず今もグッドアメリカンを代表するおじいさん、ゲイリー・プレーヤー(72歳)は昔ながらの黒ずくめのファッションだが若干背中が丸くなった。 マスターズ6回優勝のジャック・ニクラウス(68歳)は随分お腹が出てきた。 齢がいっても彼らに人気があるのは過去の栄光だけではなくできるだけゴルフファンのためにプレーを続けるゴルフプレヤーのロールモデルとして活躍してきたことによる。 ゴルフの品格を高めかつ大衆化してきたのもこの3人に負うところが大きいと思う。
いつからはじまったのか判らないが若いお父さんプレーヤーは1-6歳ぐらいまでの子供にキャディの服を着せて一緒に登場するようになった。 これがまたかわいい。 グリーン上でパターをさせたり少し大きくなるとティーからシュートさせる。 もちろん全部池ポチャだがそれはご愛嬌。 おじいちゃんと孫がキャディをしている組もある。
パー3ゲームのエキジビションの途中とはいえマスターズ本番のグリーン上で子供を交えたお遊びが恒例となっているとは夢にも思わなかった。 これもアメリカならではのことだろう。
プロの試合は年間通じて40試合近くある。 メジャーもほかに3試合ある。 しかしマスターズだけは違う感じがする。 世界のプロが一度はプレイしてみたいと思う花と緑の躍動感あふれるコースのせいかもしれない。 多くの逸話に包まれたボビー・ジョーンズが造ったコースだからかも知れない。 ほかにも美しいコースはいくらでもあるのにこのマスターズの雰囲気はどこのコースでも見られない。
プレイヤーは勿論のことコースの観客もTVを見ている世界中のゴルフファンもその一球に集中してドライバーの音を聴き息をつめてグリーン上を転がる球を追う。 コトッと音がして球がホールに入った瞬間に湧き上がる歓声、 松林の向こうの隣のコースでも誰かが難しいパターを入れたのだろう、同じような歓声が響く。
さあ明日からいよいよ本番だ。 今回は4日間ぶっ続けで見ようと思っている