マスターズ ゴルフ(第3日)
決勝ラウンド第1日(土)のTV放映(CBS)はいつものようにJim Nantz の落ち着いたナレーションで始まった。 解説はマスターズ3回優勝のニック・ファルドである。
決勝ラウンドに入るとさすがにゲームは緊張がみなぎる。 最終組が1番から18番までライブで放映されるように十分時間がとってあるから放送時間の都合で放映が途中で中止されることはない。 とにかくいくら遅くなっても最終組がホールアウトするまで見せてくれる。 首位から4-5ストローク差または上位7-8位ぐらいまでなら時折スクリーンに登場するがタイガーだけはいつも別格で常にカメラが追っている。 (昨日は13位タイであがった)
今日のタイガーはショットはぶれるしアプローチも17番を除けば寄らない。 寄ったと思ってもスピンや傾斜でピンからグリーンエッジまで遠ざかる。 パットもラインに乗らない。 好調の時は打った瞬間に入るような予感がするものだ。
プロはパターが勝負と言われている。 これではいくらタイガーでも勝てないだろう。 こんなタイガー今までに見たこともないような絶不調でよく持ちこたえたものだ。
タイガーは“メジャーは辛抱が肝心”といつも言っているがリカバリーショットの素晴らしさはいうまでもないがここぞというときのパットは殆ど決める。 あがってみれば本日のスコアーは4アンダー、通算5アンダーで5位につけていた。結局は精神的な強さがピンチを跳ね返し大崩れしない理由であろう。 別の意味でタイガーの真骨頂を見せたゲームだったかもしれない。
余談になるがタイガーの体を見ると明らかに筋肉トレーニングで体を鍛えているのが判る。 しかしゴルフはスタミナはいると思うが強力な力は要らないのではないか。 タイガーがスーパーショットを連発してぶっちぎりで優勝していたころは体はもっとスマートでしなやかだった。 今のタイガーは心身共に力が入りすぎているように思うがどうだろうか。
第三日を終わって首位は南アのTrevor Immelman( -11) 2位 US Brandt Snedeker (-9)
2人のショットもパットも実にスムーズ、精神的にもリラックスしているように見えるが最終日までモメンタムを持続できるだろうか。 最終日は数多くのドラマを生んでいる。
ベテランが追い上げて優勝回数を重ねるもよし、若者が優勝して新しいスターが誕生するもよし。 明日もまたTVに張り付くことになる。