2009年11月9日月曜日

久しぶりの日本(5)修学旅行

大学ゼミのクラス会で大阪城を訪れた時のこと。 近辺でOO小学校と張り紙のついた観光バスが走っていたし昼食に時に場内のうどんやで制服姿の小学生の一団といっしょになった。  かれらは修学旅行の途中なのだ。 今も修学旅行が続いていることに少し驚き懐かしくも思った。
しかし私自身の修学旅行は殆ど思い出せない。 楽しかったこともないしとくにいやな思い出があるわけではない。 小学校6年生で兵庫県西宮市から兵庫県の真ん中播州平野の田舎に引っ越したので中学にあがってからも町の子、要するに田舎に溶け込めないよそ者であった。 1学年100-200人の中で田畑がないのは数人しかいない。 農繁期休暇中に学校に行くのは5-6名だった。 町の高校に行くと今度は自分自身が田舎者になった。 クラスのみんなが優秀でスマートに見えた。  成績は悪くなかったが学校で青春を楽しんだ思い出はない。  もともと大勢で遊ぶのは好きではなかったので修学旅行も楽しめなかったのだろう。
いまも団体行動は好きではないのでグループのツワー旅行は行ったことがな

私たちの子供のころは都会と田舎の格差は歴然としていた。 滅多と出ることのない都会は(私の場合は神戸)にぎやかで眩しかった。 今のように連休だからといって遠出の旅行をすることもなかった。中学を出るまで大阪でさえ一回しか行ったことがなかった。 まして東京など知る由もない。 だから中学旅行は見知らぬ世界を見聞する重要な機会であったのだ。
いまは映像とともに情報があふれている。 子供でさえ旅行する機会が大いにあるだろう。 だから修学旅行が今も続いていることに少なからず驚きを覚えたのであった。