2009年11月7日土曜日

久しぶりの日本(3)同期の桜ー2

昔の仕事の同僚と5年ぶりに会った。 前回は友人の葬儀で顔をあわせただけで実質的には25年振りである。  急に呼び出し彼の奥さんにもあいたかったので夫婦同伴で」彼の故郷岡山で会う事になった。 二人は元気いっぱい少しも変わっていなかった。 彼と私は入社以来の同僚だから顔を合わせばすぐ昔に戻る。 しかし嫁さん同士は2度しか会ったことがなくお互いに硬くならないか若干心配したがまるで旧知の中のごとく打ち解けて夫婦ともども楽しい時間を過ごしたのであった。
(海外勤務を経験するとプライベートな付き合いは原則家族単位となる。 今回会った友人は同窓会メンバーを除けば全部夫婦同伴で会った。 そうのほうが話題に広がりができて話がはずむ。)
 
彼は入社10年ぐらいで東京の機会部門に転勤となった。 もともとストレートな男で上司にも部下にも信頼され将来を嘱望されていたが40歳までに故郷の岡山にか帰ると言い出した。 東京本社に比べれば岡山支店はちっぽけな店でしかない。  彼はもともと故郷で花を咲かせようと考えていた節がある。 実際に彼は岡山に帰って大活躍していた。 岡山支店は彼の活躍で業績が伸び広島の中国支社の業績を凌駕するまでになった。 退職してからも彼の精力的な活動は衰えず肩書きが30ほどあるという。  ゴルフもやれは百姓もやる。 当日は稲刈りをしたばかりといってすこし汚れた手をみせてくれた。 都会育ちの奥さんには相当な抵抗と戸惑いがあったに違いない。 しかし本来明るくしっかりした奥さんのこと、夫唱婦随でがんばってきたことだろう。 正直なところ彼をとてもうらやましく思った。 彼は今回会った仲間のうちもっともHappyな人生を送っている。 彼の成功は自分の考え方がぶれなかったこと。 自分が活きる場所を知っていてそこに全力を傾注したことによる。 
大きな組織のなかでも流されず自分の道を歩いてきた男。 だから今でも彼の顔には自信が満ちあふれている。 
次に帰国したときはまた会いたいと思ったのであった。