2008年5月17日土曜日

LPGA Tournament

LPGA Tournament

今週のLPGAトーナメントはニュージャージー州クリフトンで行われているので見に行った。
今日は土曜日、気温は22℃ 少し風はきついが五月晴れでこの上ないゴルフ日和である。
 
お目当ては今年すでに5勝しているLorena Ochoa今年限りで引退するとアナウンスしたAnika Sorenstam, 日本の宮里藍、上田桃子。 

まずパッティンググリーンに行くと上田が練習していた。 初めて見たが体が小さいのに驚いた。 あれでよく250ヤード以上飛ばせるものだと改めて感心。 (後でティーショットも見たがよく飛んでいた) 
ドライビングレンジには韓国の選手が3人いたが体格がいい。 韓国の選手はバネがあり振りがシャープだ。 それにしても最近のLPGAにおける韓国女子プロパワーはすごい。 今回も念のために選手の数を数えてみると139人の参加選手のうち22人が韓国出身である。 層が厚い上に実力もあるので常にトーナメントではトップ10に2-3人は入っている。 どうして韓国の女性はゴルフに強いのだろう。

1人でゴルフを見に来ると気の向くままに選手を追い、気に入った場所でじっくり観戦できるからよい。 男子プロはパワフルすぎてわれわれ素人には参考にならないが女子プロはまだわれわれに近いので参考になる点が多い。しかも自分が勉強したいポイントがライブで観察できるので非常に参考になる。

 
LorenaはTVで見るより背が高い。 細身ではあるが170cm近くあるだろう。 他の選手が大体大きいので小柄に見えたのかもしれない。 彼女の特徴はスイング軸がぶれないこと。普通にスイングしているように見えるがトップからダウンスイングに入るタイミングがシャープでここで力を溜めてスピードのアクセレレーションが生まれているように思う。パットも一直線に転がるようで勢いがよい。 いらないことを考えずたんたんとスイングしてたんたんとパッティングする。 だからよく飛んでパットもよく入るのかもしれない。 
Anikaが今季限りで引退するらしいがまだまだ実力は一流、現に今季すでに2勝して証明している。 彼女もたんたんとしたゴルフで際立って“ここが違う”というゴルフではない。 取りこぼしのない確実なゴルフである。 LorenaとAnikaに共通しているのは安定性があり取りこぼしが少ないということだ。 ゴルフの真髄はそれかもしれない。

このところいろんなスポーツで力を残して引退するケースがふえたがそれもよし。 スポーツ選手は引退といってもまだまだ30代-40代なのでスポーツ以外のいろんなことにチャレンジできるだろう。 一流選手は何をやらしてもできる人が多いのは“仕事のやり方”を知っているのと精神的にぶれないからだろう。

宮里藍はちょっと陰がうすくなった。 ショットもパットも切れがない。 何か迷っているようにも見えるしところどころにポカがでる。 大きい選手に囲まれて心身共に圧倒されてしまったのかな。 彼女はスポーツ選手としては回りに気を遣いすぎ。 まじめすぎるように思う。

宮里も上田も今日を終わって3アンダーと10位タイにつけている。 昨日は雨で試合は取消しとなり本来4日間のトーナメントが3日間に変更された。 決勝はあす日曜日のみとなる。 トップはOchoaの9アンダーであるから追いつくのはちょっと無理かも知れないがぜひトップ10に残るよう頑張ってもらいたい。