2009年12月19日土曜日

捕鯨は不可欠なビジネスか?

時折日本の捕鯨(調査)船と捕鯨抗議船シー・シェパードの衝突が話題になる。 シー・シェパードの海上暴力行為は勿論許されるべきではないが今の時代に捕鯨が続けられていること事態が理解できないでいる。
私が小学校低学年の頃鯨は大事な蛋白源であり食料以外の原料ともなっていた。 学校の給食でも鯨のスープが供されたり家でも鯨のステーキを食べたことを覚えている。 昭和40年代(1965年)初めごろまでは鯨料理専門店もあったし鯨肉も売っていた。 しかしそれ以降鯨肉にお目にかかったことはない。 牛肉や豚肉のほうがおいしいしその他の原料としても多種多様に代替品が手に入る。 経済的に見ても国民の嗜好から見ても鯨肉の存在価値は乏しい。 鯨は種類によって生息数はまちまちだと思うが全般的に自然保護の対象であり乱獲で絶滅の危機にさらされている種類もあるというのにこんなに捕鯨に拘る理由がどこにあるのだろうか。 
たとえいかなる理由があったとしても今の時代に捕鯨を続けることによるメリットとデメリットを比較した場合デメリットのほうがはるかに大きいのは目に見えている。 国際世論に追従するわけではないが捕鯨=野蛮、動物虐待、経済優先との印象が強く日本の印象が大きく損なわれているのに日本の世論やメディアは気がついていない。 
いまどき鯨が食べないとおさまらない日本人はいないはずだし鯨で生活している人もいないはずだ。 国際会議で捕鯨をめぐって頑張るのは止めにして早く仕分け対象にしすべての予算を鯨保護に回すようにしてはどうだろう。