2009年12月9日水曜日

鳩山首相への失望

期待していた民主党と鳩山首相への失望は大きい。

政権発足後 3ヶ月成果を云々するにはまだ早いが組閣人事から国会運営、内閣、党内の意見調整にいたるその政治手法、政治手腕はまるで烏合の集、先生のいない小学校クラスのホームルームみたいだ。 

鳩山級長は良家の坊ちゃま、鳩山君の家はお金持ちだからお母さんに頼めばいくらでもお小遣いは出してもらえる。 気は優しくていつも友達のことを慮って自分を押し通すことが出来ない。 グループリーダーの小沢君が云うことは何でも聴いてしまう。 ガキ大将の亀井君は言いたい放題、何でも勝手にやってしまう。 自分と正反対の意見をもつ福島さんの言い分もよく聴いてあげる。 友愛精神は良いがクラスはまとまらずいつもがやがややかましく物事が進まない。
鳩山さんは成績優秀で東大からスタンフォードの大学院に進み本来ならば大学教授になっていればよかった。
幸か不幸か鳩山家は政治家の名門中の名門、はからずも最後は首相にまでなってしまったということではいけない。
大方の他の2世議員がそうであるように彼自身がもともと政治家を目指したわけではないようである。 安部ー福田ー麻生と名門政治家が3代続いたがいずれも迫力なく国民の実生活や感情を把握していなかったので首相の座はもとより自民党の凋落に拍車をかけてしまった。 鳩山さんは民主党だから違うと思っていたがどうも政治家としてぴったりこないところがある。根っこのところは前3首相と同じお坊ちゃま政治家でなければよいが。

同じ民主党でもアメリカの民主党は違う。 オバマという一世一代の大統領が保守派からリベラルまで幅広い議会をまとめ巧みな演説と周到に練り上げられた政治戦略で長年の国内問題ー医療改革に着手、何とか年内に決着するべく大詰め迎え、一方ではノーベル平和賞を受けながらイラク、アフガン戦争を推し進めている。 また気候温暖化対策ではアメリカの方針を180度転換しアメリカのみならず中国を含めた世界各国を温暖化対策に参画させ具体化に一歩踏み出した。 オバマという強烈なリーダーシップがあるからこそ超大国米国は未来に向かって舵を切り始めたのである。
寄り合い所帯でも良い。 現実世界への認識と国家将来へのビジョンそれに政治手腕としてのリーダーシップがあれば政治は良い方向へ動く。

鳩山さん。 日本の変革を託した国民の期待は大きいのです。 個人献金のことはさておきここでリーダーシップを発揮して山積する諸問題を解決に導かないとせっかく芽を吹きつつある日本の民主政治を潰してしまうことになりますよ。 政治が良い方向に動き出せば個人献金のことなど小さな問題です。 でももたもたしていると個人献金のことにかこつけて足元をすくわれ失脚することになりかねません。 少々の抵抗があっても早く決断してください。リスクを負わないと物事は前に進まないのです。