2009年12月29日火曜日

2009年 総括

今年はアメリカにも日本にも選挙によって民主党という名の新しい政権が誕生した。
ともに前政権から大幅な政策転換を図ろうとしているが政治的にも経済的にも厳しい問題を抱えて政策(選挙中の政策目標ー日本ではマニフェスト)遂行に苦労している。

現在のアメリカは2つの戦争を抱えている上財政赤字は膨らむ一方。 だからといって長年コミットしてきた「自由主義の堅持」という錦の御旗を勝手に下ろすわけにも行かない。 そこにアメリカのジレンマがある。
世界の政治と経済におけるアメリカの責任は日本の比ではない。 アメリカ社会は建国以来民主主義、自由主義の理想を掲げながら現実は矛盾と困難に満ちている。 けれども常に試行錯誤を繰り返しながら少しでも前進しようとする姿勢または実行力、およびその議論と実行過程が常にオープンであることは世界に誇っても良いと思う。 だから多くの敵を作りながらも未だに世界の若者の憧れの的であり続けるのだ。

さて私のブログの目的は「アメリカのよいところは見習おう」ということだ。
ここで1年間の総括としてコラムヘッドのアイテムごとに日米を比較してみたい。

<GOOD JOB> 

アメリカ 民主党政権誕生(草の根選挙でオバマ大統領が誕生し。)
日本   民主党政権誕生(自民党の賞味期限切れで鳩山政権が誕生)

<NICE TRY>

アメリカ グアンタナモ収容所の閉鎖と (オバマ政権の姿勢を示すために
     最初に手をつけた課題であったがイラク、アフガニスタンの戦況
     が好転せずアメリカ国内保守派の反対もあって収容所の移転と
     捕虜の裁判、釈放が進展していない。)
日本   社会保険庁年金記録問題
     (民主党が野党時代時追求した年金問題は昨年までの国民の
      最大の関心事であり政権交代のきっかけにもなった大事件
      だが与党になってから民主党も100%の照合は無理と
      云っている。 問題の指摘はよかったが無理なことは無理
      と認識して現実的な対応策を考えるのが政治である)
 
<NEVER GIVE UP, TRY AGAIN, KEEP GOING>

アメリカ 最大の案件は「医療保険改革」
     民主党が主体だが共和党でさえ医療保険の改革は国内最重要
     課題であることを認識している。 少なくとも1992年
     クリントン政権ができてから改革を提案したがその都度議会
     の抵抗にあって挫折している。 今回オバマ政権になって
     下院はもとより上院で無所属議員をあわせて法案可決に必要
     な60議席を見込めることよりオバマ大統領が提起し国民
     皆保険設立に向けて議論が始まり民主党内でも抵抗があり
     成立が危ぶまれたが3ヶ月かけて議論を進めやっと法案
     成立に持ち込んだ。 ただ下院と上院の法案の中身は重要な
     事項(PUBLIC OPTION)についてまとめなければならず
     来年早々の議会でも双方の歩み寄りには簡単ではなさそう。
     また国民皆保険への国民の大多数の認識・合意を得るには
     相当の年数が要るようだ。
日本   「政治・行政改革」
     判っちゃいるが実現できないのがこの問題。 改革すると
     自分も改革されてしまう政治家が多くいるのが原因。
     何度も声をあげて改革を試みる(TRY AGAIN)が
     途中で(GIVE UP)
     民主党になってから事業仕分けで予算削減を試みるが
     中途半端。
     でも議論を公開しいかに無駄が多いかを国民に知らしめた
     効果は 100点 -(KEEP GOING)-

<明快な論理>

アメリカ 当たり前のことで明快な論理と軽快な弁舌がなければ
     アメリカでは誰にも(議員、メディア、国民)相手に
     されない。
日本   国会での質疑にまともな議論がない。 問題に焦点をあて
     現実的 な解決策を見出そうというかみ合った議論ができて
     いない。 国会のみならず国民の間に基礎的な民主主義の
     教育ができていない のが原因ではないだろうか。 
     または議論を好まない国民性ゆえか、または日本の文化が
     そうさせているのだろうか?

<実行力>

アメリカ 議論だけでは何もならないーという認識は国民の間に染み付いて
     いる。だから少々ミスがあっても行動する人を尊敬する。
     だから失敗を恐れない。 成功すれば-GOOD JOB- 失敗しても
     ーNICE TRY- となるのである。 

日本   しばしば船頭多くして船山に登る。 本当の船頭がいないので
     まっすぐ目的地に着かないのかもしれない。 
     百家争鳴でも烏合の衆では何も決まらない。 
     日本の政治家が得意なのは問題の先送り。 言葉を変えれば
     わけのわからないことを声高に云うだけで実行力に乏しい。

<調整能力>

アメリカ オバマ大統領を見ていれば大いにわかるはず。 医療改革に
     つきあれほど国を分かつような議論をして議会も国民も2つに
     割れているのに結局譲歩するところは譲歩して法案を成立させ
     てしまった。 初めから何としても法案を成立させることを
     目的としているから譲歩することは当然なのだ。

日本   自党(自分)の意見に拘りすぎ。 鳩山連立政権と民主党自体
     を見ても調整能力が低すぎる。 もともと意見が分かれる寄合
     所帯ということもあろうが政権担当の基本的認識が薄いのでは
     ないだろうか。 

国会でまともな議論ができれば国民はついていけるだけの認識と覚悟は
できているはず。 それには民主党も自民党もその他の党も若い人が
一線に出てきて先頭に立たなければならない。 政治・行政改革も
自党改革から出発しなければ本来の改革は前進しないのではないだろうか。

2009年12月24日木曜日

医療制度改革 法案可決

医療制度改革法案がクリスマスイブの朝上院で可決された。 先に可決された下院の法案をあわせて一本化し民主党政権の悲願であった医療改革・国民皆保険がスタートする。
私が知る限りでも1990年代の初めにクリントン政権が改革に手をつけたが議会の反対にあって敢え無く断念したことを思い出す。 
しかし国民の6割が基本的に国民皆保険制度に反対しているので議会も制度改革の必要性は認めながらも容易に賛成票を投じるわけには行かなかったのである。 アメリカ人は原則的に個人の自由と自立を求める傾向が圧倒的に強く医療に関しても保険料と給付が自分の現状に見合った選択の自由を確保したい、 医者も患者も政府や保険会社の押し付けを嫌う。 従い政府が直接管理する保険制度には強い抵抗がある。 この点すべての国民に平等な保険制度に慣れている日本人には理解しにくい。
下院案は国が提供する安価な保険(Public Option)を主体に国民が保険を選択できることになっているが上院案ではPublic Optionを設けずに低所得層には民間保険会社が提供する保険に財政的に補助金で穴埋めし国民の保険加入率を引き上げようというもの。 両案が今後の折衝によってどのようにまとめられるかが焦点となるが最初にオバマ大統領が目指した保険改革・国民皆保険の実現からは大幅に後退を余儀なくされるだろう。 それでも国家が今後10年にわたり背負わねばならない財政負担は7.2兆ドル(約648兆円)にも達するといわれているので生半可な数字ではない。 そのために将来米国の財政破綻が懸念されておりこれが議会全体の最大の反対理由でもあるがそれでもやらなければならない改革はやるというのがオバマ流、アメリカ流であり日本の鳩山政権の先送り流とは決定的に違う点である。

2009年12月22日火曜日

沖縄返還・核密約

12月22日付け読売新聞によると「1969年沖縄返還時に佐藤栄作元首相とニクソン大統領の間で交わされた核密約文書が発見された」と報道された。
日本政府は過去40年にわたりこれを否定し続けてきたがようやく時期が来て公表に踏み切ったといったほうが正しいのではないか。 もはや国民の間でこれを信じない人はないだろうし周知の事実といっても良いほど国民の認識も深まっている。
政治には(特に外交問題では)表面的に建前というものがあり時には密約があって公表しないことも多くそのために非公開公文書の保険期間が定められている。 このような最重要機密文書は政権が変わろうとも厳重に保管されなければならない。 さもなくば大いに国益をそこなうこともでてこよう。
上記の機密文書が佐藤元首相の死後も私的に保管されていたということは大いに問題ではないだろうか。
さて1969年当時とは国際情勢が激変している。 とくに核保有をめぐっては北朝鮮、イランなど核拡散が世界の政治で最大の懸念となっており国際政治の現実に基づいた充分なる議論が必要である。 
日本の政治家は何事につけても有識者の懇談会を作って議論するというけれども自ら参加して真剣な議論を始めるべきだ。 有識者の意見を取りまとめているうちに(少なくとも6ヶ月、普通は1年以上ほどかかる。経費もかかる)世界は新たな局面に移行している。 もし有識者の意見が聴きたければアメリカの議会のように問題を担当する委員会で専門家を相手に各議員が質問する公聴会を開きその後議会で議論して結論つけるプロセスにすれば国民にもよく理解してもらえるし法案通過のスピードも速まるというものだ。
最近人気の事業仕分け作業は拙速で議論が大雑把であるが形式的には概ね似ていると思えばよい。 参加者を専門家レベルに引き上げ(議員と有識者・専門家ともに)短期で集中した議論をすれば日本の国会、議論も面白くなるだろうし国民の政治への関心も高まるだろう。

2009年12月20日日曜日

寒波と大雪

12月19日から20日の週末にかけて東北部大西洋沿岸各州は寒波と同時に5年ぶりの大雪に見舞われた。
ワシントンからボストンまでの沿岸各都市は30cmから50cmの積雪で空港閉鎖、地上も事故多発で交通はマヒ状態。 クリスマス休暇を控えて里帰りする人々にとっては最悪の事態になっている。 普通は雪が降るときは気温がマイナス1度からプラス2度ぐらいの間が多いのだがここ数日は最高気温が0度以上になることはない。 大体マイナス5度から0度ぐらいの間で推移している。
気温が低いのでダイヤモンド・ダスト現象というのか降る雪もいつもと違って細かくきらきら輝きながら空中を漂いながら降ってくる。 雪質はさらさら、 気持ちの良い雪だ。
私が住んでいるタウンハウスでは芝刈、植木の手入れ、雪かきは業者と年間契約しているので雪が止みしだい(2インチ以上の積雪があれば)雪かきをしてくれる。 10年ほど前までは一軒家に住んでおり自分で雪かきをしていたが10インチ以上降れば雪かきは大変、時にフロントのドライブウエイやアプローチが長いと30分から1時間かかる。 体力がないとできない作業で今では無理だろう。 
公道は大きい道ほど常に雪かきをしているので思ったよりも車の流れはスムーズである。家の前でも雪が止みしだい雪かきは来るので積雪の大きさに比べてそれほど生活に支障はない。
天気予報では1週間は寒い日が続くので当分周囲に積もった雪は消えそうにない。

2009年12月19日土曜日

捕鯨は不可欠なビジネスか?

時折日本の捕鯨(調査)船と捕鯨抗議船シー・シェパードの衝突が話題になる。 シー・シェパードの海上暴力行為は勿論許されるべきではないが今の時代に捕鯨が続けられていること事態が理解できないでいる。
私が小学校低学年の頃鯨は大事な蛋白源であり食料以外の原料ともなっていた。 学校の給食でも鯨のスープが供されたり家でも鯨のステーキを食べたことを覚えている。 昭和40年代(1965年)初めごろまでは鯨料理専門店もあったし鯨肉も売っていた。 しかしそれ以降鯨肉にお目にかかったことはない。 牛肉や豚肉のほうがおいしいしその他の原料としても多種多様に代替品が手に入る。 経済的に見ても国民の嗜好から見ても鯨肉の存在価値は乏しい。 鯨は種類によって生息数はまちまちだと思うが全般的に自然保護の対象であり乱獲で絶滅の危機にさらされている種類もあるというのにこんなに捕鯨に拘る理由がどこにあるのだろうか。 
たとえいかなる理由があったとしても今の時代に捕鯨を続けることによるメリットとデメリットを比較した場合デメリットのほうがはるかに大きいのは目に見えている。 国際世論に追従するわけではないが捕鯨=野蛮、動物虐待、経済優先との印象が強く日本の印象が大きく損なわれているのに日本の世論やメディアは気がついていない。 
いまどき鯨が食べないとおさまらない日本人はいないはずだし鯨で生活している人もいないはずだ。 国際会議で捕鯨をめぐって頑張るのは止めにして早く仕分け対象にしすべての予算を鯨保護に回すようにしてはどうだろう。

2009年12月13日日曜日

少子化の原因

12月6日付朝日新聞によると内閣府調査で

「結婚は個人の自由だから結婚してもしなくてもどちらでもよい」と考える人が全体で70%、40歳以下で80%を越え20代では87.8%に至った。

「結婚しても必ずしも子供を持つ必要はない」との質問に対し全体で42.8%がYes, 20台では63%にのぼった。

かねてから日本の少子化が問題となり少子化対策大臣まで設置されているが政治家のアプローチが何かしらピントはずれの感じがあったのは切り口があくまで年金制度と財政問題などの経済的側面からであり社会的文化的視点に欠けていたからだと思われる。

上記の調査結果は子育て支援や保育所の増加といった財政的支援や保育設備の充実といった対策が根本的な解決策になりえないことを示している。

時期を同じにして読売新聞の投書(大手小町)に下記のような質問があった。

「結婚を望まない男性にお聞きします。 -------20代から30代の男性で結婚を望まない方々はどのような理由からなんでしょうか?」

これに対する多くのレスポンスを読んだが結婚に関する日本人の意識、社会事情がよくわかる。

25歳から34歳までの男性の理由は概ね

1.経済的理由 (男性1人の収入ではやっていけない。 共稼ぎして二人で生活すれば効率がよく節約できる点もあるというプラス面を考えていない)

2.必要を感じない。(生活が便利になった独身でも困らないー結婚は生活の便利さで決めるものなのか)

3.自由や気楽さを失いたくない。趣味や娯楽を楽しみたい。(確かに結婚によって制約される面もあるが結婚生活にさらに子供ができた生活に楽しさを見出すことが出来ないのか)

これらのレスポンスはあまりにも寂しい。 全体から見えてくるのは小さくまとまった無気力男性とかなり観念的で頭でっかちの女性たちだ。



総合すれば結婚のメリットよりもデメリットのほうが多いと考えているひとが大勢のようだが日本の社会があまりにも物質主義、金銭主義に侵されていてすべてを損得勘定に置き換える傾向がある。 人間生活の基本的な営みの形、社会の基礎にある人間同士の繋がりを忘れているのではないか。 私たちがこの世に存在するのは親が結婚して私たちを生んでくれたからという事実を忘れてはしないか。  

結婚はバラ色でも墓場でもない。 現実に根ざした実生活のスタートである。 男性も女性もリスクなくして結婚をスタートすることはできない。 今日の幸せは明日の幸せを保証していない。 損得を考えるなら2人あわせた損得を、自分の損得よりも自分は相手に何を与えられるかを考えてみてはどうだろう。 



アメリカは結婚していようがいまいがSocial Actibitiesはカップルが原則。 男性女性にかかわらず一人では都合が悪いのでパートナー探しは非常に大事である。 異性と付き合う機会はアメリカのほうが圧倒的に多く異性を見る眼も養われる。 家族の付き合いや学校、職場で知り合い友達として付き合いを始めてお互いに恋人として認め合えば同棲もする。 アメリカでは子供のときから個人として尊重されるが同時に自己責任も要請される。 つまりリスクテーキングには慣れているがそれだけの手続を踏むことになる。同棲はお互いを深く知るための真剣な試行錯誤期間である。

アメリカでは「結婚をしていようがいまいが個人の自由である」というのは日本以上に当然のことでこれが投書の話題になることはまずないだろう。 一般にベターハーフであろうがパートナーであろうがガールフレンドであろうが差別なく受け入れられる。 一方1人者は社会的に半端者であると見られる。 だから婚活ではないが年齢の上下を問わずパートナー探しは真剣で積極的だ。



私の目には日本の若い人は生活の安定を求め小さな現状に甘んじているように見える。 社会は流動的であり今の安定は明日の安定に繋がるとは限らない。 リスクテーキング(チャレンジング)の精神においてこそ明日の発展がある。 結婚に関してもそう思ってほしい。



先の調査の結果から算術的に計算すれば近い将来日本の人口が想像以上に激減するのは眼に見えている。 出生率を上げるための少子化対策など無意味でありもっと広範囲な社会変化に対応した政策が求められるのではないだろうか。 

2009年12月12日土曜日

愛犬 Puddy

愛犬といってもうちの犬ではない。 息子の家族の犬である。 彼らがヴァケーション、長期出張、病気したときに我が家で預かるが平均して2ヶ月に一回、1週間から1月の滞在になるので我が家はセカンドハウスみたいなものだ。 1歳の時から預かっているので最早我が家の一員見たいなもので喜んでやってくる。 真っ白のビッション(雄犬)で名前をPuddyという。 目が可愛くハンサムだから誰にでも可愛いと声をかけられるので散歩に出るのが好きである。 私も同じ気持ち。 ほかの事は忘れても彼のことだけは忘れない。 今まで犬を飼ったこともないのに犬馬鹿の気持ちが判るようになった。


彼は11歳だから人間でいえば60-70歳とおもわれる。 歳はとっているがそれほど年寄りではない。 ちょうど自分と同じ年頃と思うだけで彼の気持ちが判りいっそう身近に感じるのである。 

犬にとっていいこととは

1.いい躾をされていること。

2.いい主従関係であること。

3.いい環境で適当な運動ができること。

だと思っている。

1.生まれた時から息子のワイフにいいしつけをされているのでこの点問題なし。

2.犬を人間同様に扱わぬこと。 犬目線で物事を判断しはっきりした意思表示をして彼に引っぱれないこと。

3.我が家の周辺は木々と芝生が多く犬の散歩には最適。

ということで私も彼の来訪を喜んで受け入れてきた。



しかし今年の夏に長い散歩を嫌がるようになり出ればすぐに帰ろうとする。 一時は途中で動けなくなってしまった。 駆け回ることも少なくなった。 やはり齢かなと思っていたが先日息子宅で彼が動けなくなり食事もできないと云ってきた。 緊急に入院したが獣医さん尾診断では赤血球が少なく血液癌かもしれないという。 点滴してもらって2日後には良くなり退院してきた。 1週間してまた具合が悪くなり再入院今度はステロイドを注射してもらい少しは元気になった。 しかしこの時もう先は長くないと覚悟した。 週末に再び動けなくなった。 仕事に忙しい息子は翌日休めないからといってその夜は彼のそばで一晩添い寝した。 翌朝息子のワイフが獣医さんのところに連れていったが臨終だった。 彼女はもう回復は無理と思い安楽死をOKし注射をしてもらった。 Puddyは死んだ。 

彼女は家から電話をしてきてPuddyが死んだことを知らせてくれた。 家内はPuddyの写真を10枚ぐらい引っ張り出しFamily RoomのBarのCounterにかざって線香をあげて声をかけていた。 それからまるで自分の幼子を失ったかのように1日中泣いていた。 

私は元気で散歩していたPuddyを思い浮かべるだけであまり悲しくもなく悲嘆にくれることもなかった。 犬の知識はあまりないが息子のワイフを除けば彼のことは一番よく知っているという自負があった。 犬を人間目線で見てはいけない。 犬は動物であり犬目線で見なければならない。 人間とは主従関係がはっきりしてなければならないことを基本に置いていた。

私は彼にベストを尽くしたと思っている。 だから涙は出ない。 

私たち二人にとってPuddyは特別の存在であった。 勿論人間ではないが動物でもないPuddy個人(個犬)として身近な存在であった。 Puddyの冥福を祈っている。

しばらく犬の顔を見たくない気持ちだ。



   

2009年12月9日水曜日

鳩山首相への失望

期待していた民主党と鳩山首相への失望は大きい。

政権発足後 3ヶ月成果を云々するにはまだ早いが組閣人事から国会運営、内閣、党内の意見調整にいたるその政治手法、政治手腕はまるで烏合の集、先生のいない小学校クラスのホームルームみたいだ。 

鳩山級長は良家の坊ちゃま、鳩山君の家はお金持ちだからお母さんに頼めばいくらでもお小遣いは出してもらえる。 気は優しくていつも友達のことを慮って自分を押し通すことが出来ない。 グループリーダーの小沢君が云うことは何でも聴いてしまう。 ガキ大将の亀井君は言いたい放題、何でも勝手にやってしまう。 自分と正反対の意見をもつ福島さんの言い分もよく聴いてあげる。 友愛精神は良いがクラスはまとまらずいつもがやがややかましく物事が進まない。
鳩山さんは成績優秀で東大からスタンフォードの大学院に進み本来ならば大学教授になっていればよかった。
幸か不幸か鳩山家は政治家の名門中の名門、はからずも最後は首相にまでなってしまったということではいけない。
大方の他の2世議員がそうであるように彼自身がもともと政治家を目指したわけではないようである。 安部ー福田ー麻生と名門政治家が3代続いたがいずれも迫力なく国民の実生活や感情を把握していなかったので首相の座はもとより自民党の凋落に拍車をかけてしまった。 鳩山さんは民主党だから違うと思っていたがどうも政治家としてぴったりこないところがある。根っこのところは前3首相と同じお坊ちゃま政治家でなければよいが。

同じ民主党でもアメリカの民主党は違う。 オバマという一世一代の大統領が保守派からリベラルまで幅広い議会をまとめ巧みな演説と周到に練り上げられた政治戦略で長年の国内問題ー医療改革に着手、何とか年内に決着するべく大詰め迎え、一方ではノーベル平和賞を受けながらイラク、アフガン戦争を推し進めている。 また気候温暖化対策ではアメリカの方針を180度転換しアメリカのみならず中国を含めた世界各国を温暖化対策に参画させ具体化に一歩踏み出した。 オバマという強烈なリーダーシップがあるからこそ超大国米国は未来に向かって舵を切り始めたのである。
寄り合い所帯でも良い。 現実世界への認識と国家将来へのビジョンそれに政治手腕としてのリーダーシップがあれば政治は良い方向へ動く。

鳩山さん。 日本の変革を託した国民の期待は大きいのです。 個人献金のことはさておきここでリーダーシップを発揮して山積する諸問題を解決に導かないとせっかく芽を吹きつつある日本の民主政治を潰してしまうことになりますよ。 政治が良い方向に動き出せば個人献金のことなど小さな問題です。 でももたもたしていると個人献金のことにかこつけて足元をすくわれ失脚することになりかねません。 少々の抵抗があっても早く決断してください。リスクを負わないと物事は前に進まないのです。

2009年12月4日金曜日

冬の入り口 NY City

今年は最低気温でさえ零度以下になったことはなく真に暖かい冬の入り口である。 マンハッタンは気温が低くなくても風があればとても寒い。 今日は気温が10度以上になり風もないということで久しぶりにマンハッタン散歩に出かけることにした。

タイムズスクエアは電光Ad.の最も眩いところ

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー
今年はコネチカット州の普通の家庭から送られた。

ロックフェラーセンターの向かいのSacks Fifth Ave. 8F レストランでランチ、 
チョコレートはもっともポピュラーな贈り物
デパートのショーウィンドウはクリスマスの飾り付けにお金をかけ客寄せに使う。
公園は多くのクリスマスショップが並ぶ。
最近のすしブームで巻き寿司のオーナメントまで登場しているのには笑ってしまった。
クリスマス時期は観光客も多い。 天気の良い日はセントラルパークの観光馬車も大はやり。

セントラルパークのスケート場、 絵になる。