2009年8月18日火曜日

デンマークの教育

JMMの投稿メンバーの一人にデンマーク在住、高田ケラー有子さんという造形作家がいる。 彼女はデンマーク人の夫と二人の息子さんの4人家族だがその生活ぶり綴ったコラム「平らな国デンマーク 子育ての現場から」を読むのがとても楽しい。
特にデンマークにおける社会システムと教育環境は私にとっては幼児、幼年教育の理想であり日本の教育改革のお手本になるのではないかと思っている。
私自身は子供が成人しすでに家庭を持っている状況なので直接関係はないのだが孫たちが6歳、4歳 1歳なので改めて子供の教育に興味を持ち始めた。
  1. デンマークでは小学4年生まで殆ど教科書がない。 (知識よりも社会性を身につけるための基礎訓練)
  2. 5年生以上で教科書は出てくるが学校からの借物なので教科書は何代にも渡って使われる。 教科書は家に持ち帰らない。
  3. 授業は週27時間、そのうち3時間の英語の授業がある。
  4. 子供主体のグループでの実践授業が多い。 先生は出来るだけ口出ししない
  5. 何でもやれるが自己責任、自己負担 (リゾート、キャンプ、遊園地、プール、その他の習い事)

日本は数年前に「ゆとり教育」を始めたがいつの間にか立ち消えになってしまった。 教育はすぐに成果が出るものではないし、まして「ゆとり教育」などは方針であって個々の目的などはないはずである。 大人が(家庭が)本気で教育の原点を考えなければ「ゆとり教育」など空念仏に過ぎない。