2008年6月27日金曜日

公費タクシー問題

公費タクシー問題のばかばかしさ

日本のニュースはオンラインで読んでいるが最近もっともばかばかしいニュースと思うのが公費タクシー問題である。 事の詳細と是非は論じるに当たらない。  

内容がみみっちいばかりでなく大メディアのアプローチの仕方がみみっちい。 
言ってみればこのようなことはビジネスでお得意さんに対するサービスの一端でよくあることで相手が官僚となるとメディアは庶民の感情を煽るかのごとく根ほり葉ほりこのような取り上げ方をする。 メディアによる“官僚いじめ”みたいで本当に指摘せねばならない事件の裏に隠れている問題を忘れはいないか。 

帰宅にタクシーの使用が認められているのは午前0時以降だ。 これが常態化しているということは常に遅くまで官庁ないしその事務所にいるということだ。 どのように仕事をしているかはわからない。 問題は仕事の内容と効率なのだ。 私の経験から言えば効率よく仕事をすれば90%の仕事は午後5時までに終わることができる。 世の中PCと通信がとめどなく進化し仕事の形態に変化が進んでいる。 IT化の進展でもっとも改革を進めることができるのが役所だが実際は最も遅れているのが役所である。 書類の無駄を省き仕事の流れを変えるだけで大幅な合理化が進むだろう。 この合理化を進めることによってタクシー経費の何十倍もの経費節約が可能である。

最近の日本のメディアは近視になって広い世間が見えなくなっている。 ニュースの人気取りが先行して世間の奥にあるものが見えなくなっている。 メディアは事実の報道だけに終わってほしくない。 報道の仕方とその裏にあるものを常に意識してほしい。 権力におもねってはいけないが庶民におもねってもいけない。 
メディアの映像と文字は社会の鏡であると同時にオピニオンリーダーである。 
最近の日本の閉塞感は50%以上メディアによって形成されてきたと思っているがどうだろう。
メディアの力を最大限にプラス方向に発揮してほしい。