2008年3月5日水曜日

米大統領選挙(その16) クリントン巻き返す

3月4日 クリントン巻き返す

民主党
3月4日の予備選では追い詰められていたクリントンが3勝(ロードアイランド、オハイオ、
テキサス)1敗(バーモント)で大きく巻き返した。 しかし Delegtes の獲得数はオバマ1451vs.クリントン1365で僅かに差は縮まったもののやはりオバマが優勢である。 オバマは2週間前までのPollでは二桁の差をつけられていたがよくここまで追い上げたので内容はオバマの大健闘だ。 
残り12州の予備選は6月7日のプエルトリコまで続くけれど予備選では決着がつかず最終は8月25-26日のデンバーで行われる民主党全国大会まで持ち越されるだろう。 
最終的にはSuper Delegates(元大統領、副大統領、国会議員、知事など民主党VIPなど796人)が鍵を握っている。 Super Delegatesは何時何処でも投票可能でしかも途中で乗り換え可能、言い換えれば今までの投票数字は暫定的で党大会ではいかようにも変化するので予断を許さない。
3月5日現在Super Delegatesの獲得数はクリントン238票、オバマ194票だが今後Super Delegatesをめぐって予備選以上の両陣営の激しい票獲得競争が繰り広げられると思われる。

共和党
4州(ロードアイランド、オハイオ、テキサス、バーモント)で圧勝したマッケーンが共和党の指名を獲得した。 最後まであきらめずフェアプレイの選挙戦を続けたハッカビーには勝負がほぼ決っているにも拘わらず多くの支持者が集まり健闘をたたえている。 今後ワシントンでの活動が期待される。

共和党は候補が決ったが選挙の熱は高まるばかり。 各州の投票率は記録的である。 
テキサスではPrimary と Caucus がダブルで行われ一般投票に行った人が夕方から行われるCaucusに出席して2度目の投票が出来るといったよく理解できない投票制度をとっている。 今まで経験した事がないほど多くの有権者がCaucusに出向いたため一部では会場に入りけれない事態が発生、またレジスターに時間がかかってなかなか集会が始まらなかったなどと伝えている。

冒頭でのテキサスでのクリントンの勝利(51%vs.48%)はPrimaryの勝利でCaucusではオバマが(52%vs.48%)で勝利している。 Primaryでは3分の2の票数が割当てられCaucusでは3分の1の票数が割当てられる。 結果としてあまりDelegatesの獲得数には差が出なかった。 正式に云えば昨夜はクリントンの3勝2敗である。