2009年2月15日日曜日

クリントン国務長官訪日

2月15日の読売新聞によれば
 [民主党の小沢代表は15日、和歌山市で記者団に、クリントン米国務長官との会談をいったん断った理由について、「私が別に会いたいと言って申し入れたわけではない。2月中とにかく全国を全部回りたいと思っているので、日程上、当初、彼らが言ってきた時間では遠くにいるので間に合わなかった」と説明した。]

小沢代表は自民党との大連立の話も今回のクリントン国務長官との会談の設定経緯といい本来公表してはならない舞台裏の事情をすぐにもらしてしまう。 しかも事実はともあれさも自分が仕掛けないで相手が頼んできたからあってやろうというような態度では政治家としての基本的な資質と信頼に欠けるといわざるを得ない。 このような人物が首相になり外交を展開すると思うと日本の品位を貶めるだけではなく国際的な信頼を失ってしまうだろう。

ちなみに今回の訪日はクリントン国務長官の最初の訪問国であり日本を重要視している現れであると伝えている日本のメディアがあるがそれは的外れである。 アメリカの報道ではアジア外交の重要性を説きながらも日本訪問の目的については全く触れていない。 日本を訪問することさえ触れていないメディアもある。 アジア訪問の目的は短期的にも長期的にも中国と朝鮮半島であり政治的にも経済的にも中国の重要性は増すばかりである。 

アメリカ政府は長年の経験で与党にせよ野党にせよ日本の首脳と会談しても世界をリードするような意見は聞けそうもないし“金”以外に実力はないことを充分知っているから日本訪問はいわゆる儀礼的訪問で充分と考えているだろう。これはアメリカのメディアの報道の仕方を見れば良く判る。  残念ではあるが事実である。