2008年10月16日木曜日

米大統領選挙(45) 第3回ディベートとNY夕食会

あと20日残すのみとなった大統領選挙だが第3回のディベートがNYで行われた。
個人的にはオバマの楽勝と見ているだけに今までほどディベート観戦にも力が入らない。
問題の争点も詳細にわたり論議し尽くされているので関心を引くのは後れを取っているマッケーンがどのような切り替えし作戦に出るのかだけだった。

マッケーンは今まで以上にOffensiveで意欲だけは見せたが所詮内容に新しいものが無くネガティブ・ファクターでオバマを攻撃しようとするがオバマの交友や利益団体につき拡大解釈や事実を捻じ曲げて非難しておりまったく的外れでむしろ信用を失っている。 非難される側のオバマはクールでまったく動じない。 ディベートは次第にオバマペースとなり今回も満場一致(CNN)でオバマの勝利となった。 Pollもしだいにオバマのリードが拡大していることを示しまずオバマ大統領の誕生は間違いないだろう。

面白かったのは翌日のNYでの夕食会。 カソリック協会とNY市長主催のDinner Partyには政界・財界・マスコミ・宗教関係者のお歴々が集まる最もランクの高い夕食会でマッケーン、オバマ両候補も主賓としてひな壇の中央左右に席を与えられた。 キャンペーンからはなれてリラックスした夕食会とはいえスピーチで失敗すれば選挙への影響は免れない。
二人ともMain Speakerでジョークを競い合った。 Speach Writerが書いた演説とはいえマッケーンのジョークは秀逸で初めから終わりまで聴衆を笑わせた。 オバマは本来はジョークを身に付けたスマートな人物と思われるがこの日はさすがに硬さがみられ笑いの量はマッケーンの半分にも満たなかった。 彼のスピーチの後半は真面目な選挙キャンペーンとなりこの場にはそぐわなかった。 リラックスする夕食会では徹底したエンターテインメントにするべきである。 夕食会での勝負は完全にマッケーンの勝ち。 選挙中にこのような笑いの競争があるのが目いっぱい戦っている両陣営の息抜きになりジョーク好きの国民にも一息入れるいい機会になったと思う。