2013年10月1日火曜日

米政府シャットダウン

2014会計年度(13年10月~14年9月)の予算が与野党の対立で成立せず米政府一部が機能停止となった。昨年度もそうだったが結局歩み寄って土壇場でシャットダウンは避けられたので今年も両党のせめぎ合いのパフォーマンスだと思っていたが実際にはオバマケアと呼ばれるオバマ大統領がライフワークとする医療保険改革(国民皆保険)を共和党が一年間先送りする法案とのコンビで下院で可決したため大統領と民主党(上院)が硬化し妥協点が見いだせないまま予算成立期限を超えてしまったのである。

昔から民主党と共和党のせめぎ合いはよく見られたがこんなに かたくなに両方が歩み寄りを見せず対立するのは初めてだ。 
共和党が内部でティーパーティを軸とする超保守派が強硬なことと下院院内総務のベイナーに指導力がないことが直接の原因だが全体として云えばアメリカとアメリカの国民に余裕が無くなってきた証拠と云えるのではないか。

一方国民で被害を受ける人は少なからずいると思うが以外と冷静である。
議会の議論がオープンであることに加え大統領はじめ主要議員が各セッションが終る度に表に出てブリーフィングを行い記者会見もするので国民は成り行きが良く理解できてパニックになることはない。
NY株式相場は昨日はシャットダウン不安で大幅安に下がったがシャットダウンがスタートした本日は62ポイントのアップで落着いている。