2009年1月18日日曜日

オバマさんの手紙

オバマ大統領就任式が後2日に迫った。 ワシントンではすでに就任式の祝賀行事が始まっている。

本屋やスタンドではオバマの関連の雑誌がぎっしり並べられ雑誌の表紙はオバマさんの顔ばかり。 
全米どこでも日曜版の新聞におり込まれている”Parade"という小さな雑誌がある。わずか24ページの雑誌だが発行部数は全米No.1 紙面の半分はコマーシャル・広告で占められているけれどその時々のトピックやスター・有名人のゴシップとニュース、料理、健康、漫画、クイズと盛りだくさんで結構見るところがある。 コラムは短いので読みやすい。

今日の”Parade"の表紙はオバマ一家、”What I Want For You-And Every Child" -A Letter to My Daughters- By President-Elect Barack Obama
このコラムはParade用に書かれたのもと思うが一読に値する。 

<拙訳>
Dear Malia and Sasha

この2年間、二人とも選挙キャンペーンに参加したりピクニック、パレード、収穫祭に行ったり親としては進められないいろんなジャンク・フッドを食べたりして楽しかったと思います。

2年の長い間私は家を空けていたから穴埋め新しい子犬をかってあげるのではありません。 私自身も君たちに合えずに寂しい思いをしたのです。 

今日は君たちになぜ私が家族一緒に次のたびに出かけるのか説明しようと思う。
私が若い頃は世界は私のためにあって私の道を進んで成功しほしいものを手に入れる、それが人生だと思っていました。 ところが君たち2人が私の世界に現れたとき君たちの好奇心、いたずら、笑顔などすべてが私の心を満たし私の人生を明るくしてくれた。 同時に私の大いなる願望などたいして重要ではないと思うようになりました。 私の人生の喜びは君たちの中にあることに気がついたのです。 私が君たちの幸福と満足を保証できなければ私の人生は意味がない。 同じようにこの国のすべての子供にもできなければと思った。 これが私が大統領選挙に出た理由だよ。

私はすべての子供が身の回りにある世界の不思議に挑戦しやる気をだし知識を吸収できる学校に通うことを希望しています。 そして家が貧しくとも大学に進学することを希望しています。 いい給料が支払われ健康保険などの福祉厚生がととのっているいい仕事、子供たちと過ごせる余裕と品位のある余生が送れるような仕事を得ることを希望しています。 制約を取り除いて新しい技術と開発を推し進め生活の改善とクリーンで安全な地球を実現する。 また人種、宗教、性別、地域ヲ乗り越えて最善状況にもって行きたい。 
時には国を守るため若者を戦場や危険な地域に送らなければならない。 しかしそのときは正当な理由がなければならず平和的な解決を目指して最大の努力をはらい兵士の安全を確保します。 私はすべての子供たちにこの兵士たちを祝福するのは無償ではないことを知ってほしいと思う。 偉大な国家の市民になることは大きな責任を伴うことを知ってほしい。
私が貴方と同じ齢のころ君たちのおばあさんは(アメリカ)独立宣言のオープニングの部分を読んで平等を掲げてデモ行進している人々は200年前にここに書いてあることを信じて行動しているのだと教えてくれました。 おばあさんはアメリカが偉大なのは完全であるからではなく常に良くなるように努力しているからだと、まだ達成されていない仕事が私たちに引き継がれ私たちの子供に手渡され年代を追って理想のアメリカに近づいていると。
君たちが間違いを正しながらこの仕事を引き継ぎまた他の人にもチャンスを与える。 それは私たちの家族がその恩恵を授かったからではなく君たち自身の(人間としての)義務なのです。 そして自分自身がより大きな自分になるためにチャレンジする時に必要になるでしょう。 
君たち二人には限りない夢と目標を持ち、この世界に思いやりとを持って成長することを期待しています。 そしてすべての子供たちが同じように学び夢見ることが出来る、また豊かに生活できることを希望しています。 これが私の家族をこの冒険に連れてきた理由です。
私はあなた方をとても誇りに思っています。 私は君たちが思っている以上に君たちを愛しています。 私は君たちがじっと辛抱したり、すましていたり、優雅に振舞っていたり、冗談を言い合ったりしているのをみていると毎日が楽しくなります。 さあホワイトハウスでの新しい生活に入りましょう。
<拙訳終わり>

オバマ大統領の就任演説を聴けるのは明後日だが就任演説を聴かずとも上記の手紙を読めばオバマさんの意図するところは充分にれ理解できるしどの親にしても気持ちは同じこと。 
アメリカ国民がオバマ新大統領を支持してアメリカ再建に取り組むことを願ってやまない。