2008年2月6日水曜日

米大統領選挙(その12) Super Tuesday

Super Tuesdayの結果

Super TuesdayはNY, Californiaを含む21-22州で予備選がおこなわれた。
一般に各州投票締切りは夜8時だがジョージアのように7時に締め切るところもあり東部と西部では3時間の時差があるので各州の開票の途中経過と“当確”速報が刻々と伝えられるので選挙の“Live Show”はまことにThrillingである。
まず午後3時前に共和党ではWest Virginia州でハッカビー候補が勝利したとの速報が流れた。
投票締切りには随分時間があるのだがこの州では“Closed Convention”といって共和党員のみのCaucusだから党内で決着がつけば発表できるわけだ。 しかし選挙内容は単純ではなかった。
一回目の投票では1位:ロムニー 2位:ハッカビー 3位:マッケーン という結果になったがいずれも過半数には至らないので2回目の投票になったがマッケーンのDelegatesがハッカビーに加わることにより再投票結果は1位:ハッカビー 2位:ロムニー 3位:マッケーンとなった。 
共和党は勝者が100% Delegatesを獲得するシステムだからマッケーン陣営としてはロムニーのDelegates獲得を抑えさえすれば全体では優位を保てるので票(Delegates)をハッカビーに譲ったとしても目的達成である。 以前からマーケーンとハッカビーは友好関係にありW. ヴァージニアでこれが証明された。 ロムニー陣営としては大きな痛手であり今後の展開が難しくなった。
共和党はNY,ニュージャージー、カリフォルニアを制したマッケーンが(615 Delegates) 2位のロムニー(268)を大きく引き離してほぼ独走体制を固めた。

民主党は各州でクリントン(825)対オバマ(732)のデッドヒートが展開されニューメキシコ州では開票後10時間たってもどちらが勝ったのか発表されていない。
大都市・大票田のNY,ニュージャージー、カリフォルニアではクリントン その他全域ではオバマという構図になった。 キイはHispanic/Latino Votersで60-80%がクリントンに投票している。 中でも最大の票田カリフォルニアで決定的な差がついている。

今日まで28州で予備選が終わったが両党ともトップが過半数を獲得していない。 共和党ではマッケーンの勝利がほぼ見えてきた。 一方民主党はオバマ候補の追い上げでレースが確定したとはいえないがカリフォルニアを制して差を広げたクリントンが有利に立ったといえる。