2008年2月4日月曜日

米大統領選挙(その11) Super Bowl & Super Tuesday

Super Sunday & Super Tuesday

昨夜はSuper Sunday (Super Bowlの日) 久しぶりにSuper Bowlを見た。

Foot Ballといえばすぐに70年代後半から80年台初めDallasに駐在していた頃のDallas Cowboysを思い出す。 Coach: Tom Landry, QB: Roger Staubach, RB: Tony Dorset, WR: Drew Pearson, Preston Pearsonや当時の仇敵Pittsburgh SteelersのQB: Ted Bradshaw, RB: Franco Harris など今でも選手の名前がすらすら出てくるのは当時毎週NFLフットボールゲームに家族をあげて一喜一憂していたからだろう。
Super Bowlの試合中はダラスの街中では車は殆ど走らなくなってしまう。 アメリカでは何処の町でも同じだが熱烈な地元のNHLファンが多い。
強かったDallas Cowboysも1981年ナショナルリーグのチャンピオンシップでSan Francisco 49nersのJoe Montanaの劇的なThrowで逆転負け(28-27) それ以降10年ほど Joe Montana & 49ners の時代が続いた。 その試合のJoe Montanaの最後の1投をWide Receiver: Dwight Clarkが受けた瞬間の映像を何かのコマーシャルで何度となく見せられたのとSuper Bowlのたびに放映されるのを見てどれほど悔しい思いをしたことか。 私のフットボールへの興味は次第に薄れて90年代以降はチャンネルを回さなくなってしまった。

NYとボストンは何かにつけてライバル関係にある。 今年のSuper BowlがNY GiantsとボストンのNew England Patriots の対戦では嫌が負うにも見なければならない。 
NYのスポーツファンとしては秋のMBLのプレイオフのお返しをしたいところだ。

ゲームは両チームとも攻守に締まったいい試合になった。 ヤマ場は第4Q終盤の逆転また大逆転 もう終わりと諦めかけたNY Giantsが奇跡のThrow, Running, Receivingを重ねて試合終了35秒前にタッチダウン。 これまでシーズン、プレイオフを通じて無敗のPatriotsを破って優勝した。 フットボール史上に残る名勝負だった。

さて2月5日はSuper Tuesday大統領予備選も最大のヤマ場にさしかかった。 今年の予備選はSuper Bowlに負けない熱気を帯びている。
特に民主党の指名争いは熾烈だ。 経験・知名度・組織固め抜群の政治的大スター ヒラリー・クリントンに対抗する新人バラック・オバマの追い上げは激しく前日のPollではとうとう追いついてしまった。 先週末からカリフォルニアでキャロライン・ケネディ、 マリア・シュライバー(シュラルツネガー・カリフォルニア州知事夫人)、 オプラ・ウィンフリー(人気No.1テレビ司会者) がオバマ候補のキャンペーンに加わり最後の追い上げに強力な援軍となった。 特に女性票獲得には力を発揮すると見られる。 終盤になってオバマの上潮の勢いが止まらないのは組織がらみの応援ではなく本当の“Change”を期待する人々が個人ベースでキャンペーンに加わっているからで彼の集めた資金が(殆どインターネット経由)1月だけで$3,200万と一ヶ月のFund Raiseとしては史上最高に達したことでも判る。  この人々がまた草の根を通じて他の個人を勧誘しているわけでオバマ支持は野火のように広がり勢いが止まらない。 

民主党の予備選のシステムが上潮のオバマに有利に展開しているのも見逃せない。
共和党の場合は州毎の予備選の勝者が100% Delegates数を獲得する(All or None)のに比べて民主党では各州の予備選の得票数に応じてDelegatesの数が比例配分されるから前半は劣勢でも後半優位に立ったほうが票を獲得しやすい。 またはSuper Tuesdayの投票結果が第一位で無くとも勢いさえあれば充分逆転の可能性がある。 今の状況ではおそらくSuper Tuesdayではどちらかが過半数を獲得するとは思われないので決着は後半戦に持ち越されるだろう。  モメンタムはオバマにありSuper Bowl 同様の逆転タッチダウンが期待される。


共和党はマッケーンが他の候補を引き離して指名を獲得すると思われる。