2012年10月25日木曜日

石原新党と維新の会に期待する


石原東京都知事が辞職して新党をつくることになった。 元々自民党ないしは既存政党が気に入らないで飛び出した人だから現在の政治の停滞を打破するために新党を立ち上げることにしたはずだ。 しかも橋本維新の会と提携する可能性が大だと見られている。
いずれも既存政党の枠組みを外れて政治改革を進めようとするグループだから2つの会派がまとまれば大きな勢力になることは間違いない 。
政治の改革はもはや既成政党の力ではできないことがこの5年ほどでよくわかった。
双方政策にまだ相当の隔たりがある模様だが党や政策を統一する必要はない。個々の問題に着いては賛否が分かれても国と政治を改革しようとの究極の目的のため多いに頑張ってほしい。 

2012年10月23日火曜日

第三回大統領選ディベート

3回目(最後)のディベートは熱のこもった討論になった。やっと本来のディベートが戻ってきた。 今回のディベートは外交問題に絞られたため世界情勢の認識と政治姿勢がもろに出てくる。 経済や社会問題のように国内各派に気を使う必要もなくまた数字のまやかしやレトリックも通用しない。(ただしイスラエルに関連する問題はユダヤ人グループの反応を充分考慮して発言している)
イラクやアフガニスタンでのテロはいっこうに収まらずリビアでの米大使暗殺など世界の現状はオバマ大統領にとっては不利な背景があるにもかわらず彼は終始雄弁であった。
論議の中心になったのはイランと中国である。 イランに対しては経済制裁が効果を現しつつあり近いうちに結論が出るだろう。 二人とも今後10年20年は中国の時代だという認識では一致している。 経済、外交、軍事でどう対応するかがアメリカの最大の課題である。
世界情勢の認識はさすがに現職で指揮官たる大統領の現実的な分析と見解が見て取れ微妙な舵取りに苦慮していることが判る。 大統領就任以来「ぶれない人物」の真価が読み取れる瞬間だ。 もし今日大統領がブッシュJRであったとしたら世界は大いなる混乱に陥っていたと思われる。 イラクにのめり込んだのはブッシュでありバブルを招いたのもブッシュである。大恐慌を防ぎイラクとアフガンから手を引いたのはオバマなのだ。 リーマンショック以降の経済は平常に戻りつつあり正常化するにはまだ数年かかるだろう。異常な社会が平常に戻ってもその時の施政者はあまり評価されないが。

今日のディベートを通じてロムニーは世界に対して歴史的認識が浅く表面的にしか見ていないことが判った。 また深い洞察力や忍耐に欠けているのを露呈してしまったので彼は世界のリーダーとしては相応しくない。アメリカと世界の重責を担うには不十分である。

 今日のディベートでは明らかな差が出て私見では 60−40でオバマの勝利。 ディベート直後のCNN POLLでも48−40でオバマが勝利とでた。余談だがCNNの解説では統計的にCNNのディベート視聴者は共和党支持者が6%多いのでPollの結果も修正しなければならない。
でも大半の有権者はもう投票(どちらにするか)を決めていて 今回のディベートの影響は少ないだろうと言われている。いずれにせよ本戦は接戦になるだろう。 

2012年10月18日木曜日

第二回大統領選ディベート


二回目のディベートは政策論争に全く新しい論点はなく(私の個人的興味もなかった)オバマが前回の敗北をどの程度挽回できるかが焦点であった。 実際にオバマは前回と打って変わって攻勢に出て厳しい口調でロムニーの政策の矛盾点(政策と減税がバランスしていない)をつきマサチューセッツ州知事時代の政策と今回の遊説の内容に相違点があるのを取り上げて一貫性がないことを訴えていたが所詮パフォーマンスに過ぎずいくら言葉で頑張ってみても大統領としての過去4年の数字(実績)をかえることはできず苦戦に変わりはない。
ロムニーは執拗に過去の数字を取り上げてこれ以上オバマ政権を続けることはできないと訴えるが自分はビジネスで成功したからというだけで具体的な政策は見えてこない。
双方とも重箱の隅を突っつくような仔細な揚げ足取りに終始してまるで品のない口喧嘩を長時間聴かされているようでうんざりした。
双方減点だが表面的には41対40ぐらいでオバマの勝ち、 総合して引き分け。
ただししばらく時間が経って熟考するようになればオバマの不利な点が浮き彫りになって逆評価になるのではないか。
オバマ大統領が大きな理想と政治理念をかかげて登場し今もこれに向かって進もうとしているが如何せん、国民の大半は「明日の飯」の心配が先で長期的な個人の投資(教育)や国家のあり方を考える余裕はないというのが実状
日本も同じことで民主主義のディレンマである。

2012年10月13日土曜日

ヤンキース イチロー

元々マリナーズのイチローファンだったがマリナーズはいつも負けてばかり、試合が面白くなければTVデも見る気がしなかった。 (本当のファンではないのかも知れない)
イチローがヤンキースに移籍してからヤンキースの試合を見るようになった。彼はヤンキースに移籍後打撃も好調で地区優勝にも多いに貢献したのでうれしいがプレイオフでも勝ってワールドシリーズに進んでほしい。
松井がヤンキースの4番を打っていた頃は毎日ヤンキースと彼の成績を注視していたが彼がヤンキースを離れると同時にTVも見なくなった。
やっぱりスターの力はすごいものだ。

2012年10月12日金曜日

雨期始まる

シアトルの夏はほとんど雨が降らず最高気温が25度前後だから最高に快適である。
今年は7月初めから10月11日まで雨が一滴も降らなかった。 いくら夏場の乾期とはいえ夕立さえ降らないのは珍しいらしい。
シアトルは海のそばだから紫外線がきつく眩しくて気温のわりには暑く感じる。 陰に入ると急に涼しく5度は涼しく感じる。
内陸に向かって走るほど実質気温が高くなる。 車に温度表示が出るのでよくわかるが5分走って5度違うことがしばしばある。我が家では裏と表で平均2度違う。私も含めて誰もはじめは信じないので同じ温度計を使って計り実証した。 表は日だまり、裏は海からの冷気が上がってくるのでそうなるのだと思う。
7月に日本から訪れた長女の家族、8月にニュージャージーから長男家族にも期待以上に好評だ。おかげで我々の今年の夏を十分楽しんだ。
今日から雨が降り続いても文句はない。 この雨があるからこそこの緑がありこの森がありこの自然がある。 雨が自然を育ててくれる。

2012年10月11日木曜日

副大統領ディベート


バイデン副大統領と共和党のライアン副大統領候補のディベートは政治の超ベテランと新鋭の対決。 内容よりもどのようなやりとりになるか興味深かった。 
なぜなら10月4日に行われた一回目のオバマとロムビーのディベートでオバマ完敗という背景があってバイデンとしては是が非でも挽回しなければならない立場にあったからだ。 しかしオバマと同様の現政府の当事者として内外の状況はバイデンにとっては不利以外のなにものでもない。 失業率は若干改善されたとはいえ(7.8%)依然として高止まり。 イラクとアフガニスタンはテロが治まらずリビアでは米大使が襲撃を受け暗殺される。 テロとの戦いに一向改善がみられない限り何を言っても言い訳になる。
バイデンはディベートとしてはよく頑張ったと思うが挽回を意識してか必要以上に 攻撃的で 若いライアンに対して軽くみるような態度であった。これが視聴者には傲慢に映った。一方ライアンはバイデンの攻撃に臆せず数字をあげて現状を歯切れよく批判し説得力があった。 いくらベテランでも若さと勢いには勝てない見本のようなもの。
私の採点で内容も好感度も55 vs 45でライアンの勝利であった。
潮目は共和党に傾いている。

2012年10月3日水曜日

第一回大統領選ディベート

第一回ディベート
オバマ対ロムニーの最初のディベートが行われた。
全般に盛り上がらない大統領選だがこのディベートだけは国民の多くが関心を寄せている。 終盤にきてオバマに大きく水をあけられているロムニーが挽回できる唯一のチャンスだからだ。
過去の大統領選挙でもディベートにおける返答エラーや失言で失速した候補者がいる。 それだけディベートの影響は大きい。 オバマ大統領はもともとブレない性格の人で頭の回転も早いので突っ込まれて答えに窮することはないと思うがロムニー陣営は必死に切り崩しにかかるだろうからホットなディベートになるだろうと期待していた。

今回の論点は経済(雇用)、財政(予算と税率)と医療保険改革に絞られたのでオバマにとっては冒頭から現状批判を受けざるを得ず不利な立場であった。オバマは終始防戦に追われいつになく歯切れがわるかった。 一方ロムニーは終始落ち着きエキサイトせず笑顔を絶やさなかった。今までにロムニーのイメージとは全く違い風格さえ感じさせる。ディベートでも現状をベースにオバマの政策を冷静に追求し相対的に自分の政策を持ち上げ国民の期待を背負うかのようにディベートをリードした。
今日のディベートでのロムニーの勝利は疑う余地がない。 すべての政治評論家はロムニーに軍配を上げている。これを裏付けるように終了直後のCNNの調査では67-25でロムニーが勝ったとの結果が出ている。いままで大差が着いていた好感度までロムニーがリードした。
結果としてディベート第一戦でロムニーは大逆転を果たしたのである。
明日の 全国調査の結果が待たれる。


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