2011年12月30日金曜日
野田首相に期待する
ー 発言は必要最小限だが言葉、論旨とも明快、彼の意思が明確に読み取れる。
ー 「問題の先送りはしない」と約束したとおり逐次法案を提出、処理している
ー 党内意見取りまとめのため妥協はするが基本的な考えは譲らない。重要法案のプライオリティは決めており法案通過の不退転な決意が見える。
ー 策を弄せず意見がぶれない。
私の評価は90点。鳩山元首相、菅前首相とは違った落着きと重厚さがある。
4ヶ月の間に海外訪問は
9月20日ー24日 国連総会出席 (NY)
10月19日 韓国訪問
11月2日ー5日 カンヌ・サミット出席 (フランス)
11月12日ー14日 APEC首脳会議 (ハワイ)
11月17日ー20日 ASEAN首脳会議 (インドネシア)
12月25日ー26日 中国
12月27-28日 インド
この間オバマ大統領、胡錦濤主席などと会談、その他主要国首脳とも内外で会談し相互の理解を深めた。 首脳会談の主目的は懸案事項の解決ではなくお互いの個人的信頼を築くことにある。 首脳同士の信頼が無ければ国際間の本気の交渉は始まらない。 相手は百戦錬磨厳しい選挙や権力闘争を潜り抜けてきたツワモノばかり。 一瞬にして人を見る能力がある。 野田首相はそれに対抗できる品格と見識があるように見える。
野田さんの心は民主党内にあらず日本の再建のためにまっしぐら。ついでに抵抗勢力は無視もしくは除名して民主党を再構築、日本の政治そのものも改革してほしい。
2011年12月26日月曜日
もうパンダ借受は止めよう
「歌手の近藤真彦(47)が22日、首相官邸を訪れ、仙台市が行っている中国からのジャイアントパンダ誘致活動について、子どもたちの署名を野田首相(54)に手渡した・・・・
この日、野田首相は、同動物園の遠藤源一郎園長に「週末に中国に行くので、話をまとめたい」と話した。野田首相は25日に訪中。胡錦濤国家主席や温家宝首相と会談し、中国からのパンダ貸し出しが正式合意する。貸し出しは、国交正常化を来年に控え、日中友好のシンボルにもしたい考えでもある。仙台市の奥山恵美子市長は「子どもたちに素晴らしいお年玉になるように願っている」と話している。」
12月25日NHK Radio Newsでは
宮城県女川第二小学校では生徒の8割が家を流され多くの生徒が思い出の写真を失ったという。 それを聴いた徳島県の徳島商業高校の生徒たちは女川小学校のデジタルカメラに残された5000枚のデータから来年卒業する生徒のためにアルバム作りを申し出た。 12月25日に25人の生徒が18時間かかって女川に到着データを集め始めた。
同じ被災地の子供たちへの支援ではあるがパンダの借受は首脳外交に便乗した安易な政府と地方の政治パフォーマンスのような気がする。 そもそもパンダ外交など使い古された手法であって最早感動を呼び起こすものではないだろう。
動物保護、絶滅種保存の観点からもそろそろパンダの借受はやめようではないか。 むしろパンダの保護に資金と研究者を提供する提案をしてもらいたい。
一方徳島商業高校の支援活動はそこでしか出来ない新鮮なアイデアであって受け取る生徒たちにとって貴重な記録、一生の思い出となるだろう。
素晴らしい活動だと思う。
2011年12月23日金曜日
大人の火遊び
今年は寒さが続いている。 クリスマスが近ずいてきたので暖炉で薪を燃やすことにした。 昨年は暖かったので買った薪がそのままのこっている。 本格的に暖炉を使用するのはMtn. Lakes, NJ 以来12年ぶりだ。
普通の薪に火をつけ上手に燃やすには技術がいる。 点火のために新聞紙を丸め適当な間隔で薪を組む。 点火してもちゃんと燃えはじまるまでアテンドしなければならない。 うまく燃えているのはせいぜい5分程度、10分も続かない。 適当な火加減を保つには時折鉄棒で燃えている薪を適度な間隔に整えなければならない。中程度の大きさの薪を5本使って約1時間持つ。 この間まずその場を離れることができない。 また灰取りなど後始末も面倒だ。
というわけで最近は電気を灯すがごとくスウィッチひとつで点火するガス暖炉が人気である。 アメリカの家では普通セントラルヒーティングで暖房は付いているので暖炉は必要ないが南部や西部の暖房のいらない地域でもほとんどの家に暖炉がついているのはインテリア・デコレーションの意味が大きい。
それでも私は暖炉で自然の火を焚くのが好きである。 スタートする時に丸めた新聞の置き方と蒔きの組み方を考え点火がうまく行って好調に燃え始めると非常に満足感を覚える。 時折燻って煙たいこともあるけれどノスタルジックな焚き火の匂いがして懐かしい。 薪の炎はときに大きくまたは小さくゆらゆら揺れて常に変化する。 時々パチパチと木がはじける音の伴奏が付く。いつまで見ていても飽きないから不思議だ。
人間は何時から火を使うようになったのだろう。 火を使って煮炊きをし暖を取ることできるようになって人間の生活は飛躍的に進歩した。 薪をくべることから石炭やガスを使用するようになっても基本的には火を使うことに変わりわない。 私が子供の頃はまだカマドやコンロでご飯を炊き火鉢で暖をとった。 電気が主力になったのはごく最近のことだがオール電化まで登場し直接火を起こす機会はほぼ無くなってしまった。 最近の都会っ子なら焚き火さえ見たこともないだろう。
しかし火は人間文明の原点でありつい先頃まで何万年も使用していたことを思えばエネルギーや照明などの実用以外に不思議な魅力をおぼえても不思議ではない。
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2011年12月22日木曜日
独裁国家は面白くない漫画である
北朝鮮の金正日が亡くなった。 ニュースが国営放送で世界中に流されたて以降国家をあげての追悼の行事がおこなわれている。 全てが筋書きどうりに進んていてまるで国をあげての追悼劇を演じているようだ。 共産党幹部、軍人も一般市民も慈悲深い将軍様の逝去を悲しんで号泣している様子がテレビの映像に映し出されているがどうみても本当に泣いているようには見えない。 泣き声は簡単に出せるが涙を出すのは簡単ではない。 市民の顔に涙はなくむしろ笑っているように見える。 後継者の金正恩は無表情でシナリオ通りにアナウンスし行動する。 一挙一頭足に解説がつく 。 まるでロボットかアニメのようだ。
現在のような情報社会でいかに北朝鮮が情報コントロールしようとも国民にはある程度の外部情報が伝わっているはず。 しかし食糧難にさらされている北朝鮮の国民に反旗をひるがえすようなエネルギーはないだろう。
残念なことに中国も韓国ももしかしてアメリカでさえも現状が大きく動くことを望んでいないように見える。 各国とも国内の政治的経済的苦境から脱出することで精一杯。 良きにつけ悪しきにつけ混乱を望んでいない。 身内の韓国でさえ国民は殊更に冷静でまるで他人ごとのようだ。
もっと残念なことは日本がどう考えどう動こうとしているのかさっぱり判らないことである。
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2011年12月20日火曜日
「結婚しない」は問題だ
日本の独身男性(25歳ー34歳)で彼女なしが60パーセントを超えるという。 女性は少し数字が低いが基本的には同じこと。 この状態では結婚に至るチャンスが低くなって当然だ。
恋愛を望まない男女はまずいない。 恋愛が必ずしも結婚に結びつかないとしても結婚率が極端に低いとなると個人よりも社会全体に問題があると思われる。
私は経済的見地から(出生率を上げるために)結婚する人が多くなることを望んではいないが若者の過半数が「結婚しない」「結婚できない」というのは健全な社会ではない。
低結婚率の原因の一つは結婚がお互いの自由を束縛するというネガティブな意識が一般化しているからではないか。 経済的には共同生活ができればセーブになるはず。 経済的に苦しくなるというのは利己的な考えがベースにあり建設的な未来像を持っていない証拠。 収入は一人分よりも二人合わせればより大きな可能性があるはず。結婚は一人ひとりの生活が二人の共同生活になるという現実でありまたスタート地点である。恋愛の続きではなく二人チームの未来へのチャレンジでありお互いの補完効果を発揮すれば今までしない楽しみと幸せが待っているはずだ。 しかし人生に保証がないと同様、結婚にも保証はない。すべからくリスクを覚悟で事を始めなければ何事も前に進まないのである。
スタート時点で世間的な常識や条件に捉われてはいけない。 たとえば「男性が女性を養はなければいけない。」ということはではない。 全て二人の自由である。
「自分のライフスタイルで独身を通す」といった結婚しない積極的な理由があればそれはそれで尊重されるべきである。 悪いことではない。 しかし結婚願望がありながら30代半ばまで「結婚できない」というのは本人にも社会にも問題ありと見る。
就活は時間制限があり雇用者側に主導権があるので本人の思うようにはいかないが婚活は時間制限がなく主導権は自分にある。 しかしじっくりと自分と現実を見ることが必要だ。
・ 一般的な友達関係として男女の交際範囲を広げること。(すぐに恋愛/結婚に結び付けないこと)
・ 他人(の交際)と比較しないこと。(周りは関係ない)
・自分のライフスタイルを見極め似通った相手をさがすこと.
特に親は上記をよく認識して大人になった子どもに干渉してはならない。子供を早く結婚させたければ自分たちの結婚生活を幸せモデルにすればよい。 そして子供を自由にすることだ。
恋愛や結婚に勝ち負けはない。 メディアの情報に踊らされてはいけない。 自分の幸せは自分で定義しそれに近づくべく努力しておれば幸せは向こうからやって来る。 他人と比較していてはいつまで経っても幸せはこないだろう。 ヒマラヤの小国ブータンは国是として国民の幸福度の向上をあげている。 経済的にはどの国にも及ばないとしても幸福だと感じている国民は日本よりはるかに多い。 個人の幸福感と結婚の確率は比例しているように思われる。
一般的に悲観主義の傾向が強い日本だからマスコミには 人々の気持ちを明るし前向きに生活するできるような記事掲載、編集を望みたい。
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