2010年9月8日水曜日

変わりやすい天気と温度

シアトルに到着したのは7月8日夏の盛りであった。 日差しがきつく30度は越えているかと思ったが実際は27度前後。 暑いと思いながらもNJほど汗をかかない。 夕方食事をするために昼間の格好でホテルを出ようとすると肌寒い。 慌てて薄手の長袖シャツを取りに入る。 朝方は15度前後になるのでさすがに寒く感じられる。

自分の家に住み始めたのが8月2日。 リンウッド市、シアトルの北30kmの海岸に近い高台で海の影響を受けやすい。 土地の人の話では今年の夏はもっとも寒い夏であるらしい。 7月から8月初旬、朝の温度が13-15度C。霧が多く朝の間は曇り空。 正午ごろにようやく晴れて20度Cに上がる。一番暑くなるのが午後5時から6時にかけて26-27度になる。 朝が寒いだけに夕方は余計に暑く感じられる。 午後7時を過ぎれば急に冷え込み20度を割ってしまう。 気温の変化に弱い私は1日3-4回着替えなければならない。 朝は冬服、昼は春服、夕方に夏着、夜は秋服。 なんとも面倒なことだ。 
8月半ばからは朝夕暖房を入れている。 そうでないと寒さを我慢できない。 

また車で内陸(といっても4-5分)に走れば普通で2-3度Cの差がある。 8月14日はシアトルに来てからもっとも暑い日だった。 予報でも30度Cを越えることになっていた。 ショッピングに行ったMIll Creek(10kmほど東ー内陸)からの帰り、午後4時ごろ車のデジタル温度表示は92度F(33度C)だった。 5分ほど東に走りHwy5を越えるところで90度F(32度)、それから3分ほどでHWY99にヒットするがそこで88度(31度)まで下がった。 そこから家までわずか1.5マイル(3.3km)だが1分から30秒ごとに1度ずつ温度が下がり家に着いた時は81度(27度C)になっていた。 信じられないが家の中に入るとひんやりしている。 冷房はないので人工的に冷やしているわけはない。 家の温度計は78度(26度)であった。

この話をアメリカ人にしてもなかなか信じてもらえない。 でも契約時にInspection にきたアメリカ人はこの家はどうしてこんなに涼しいのかと首をかしげていたし隣のトムさんもここはとても涼しいとこだと云っていた。 

私の推測では内陸が暑ければ海風が吹く。 外洋(太平洋)の海水温度(寒流)は61度で冷たく、リンウッド市の西はPuget Soundという長く切れ込んだ入海に面している。 入海の温度はもっと冷たく57-8度。その先はオリンピック半島とWhidbey Islandの間の海峡が太平洋に向かって開けており西風をさえぎるものがない。 風は海岸から南西の谷間を通って吹き上げてくる。 海岸からは500mほど離れているので塩の匂いこそしないが米松の林とブラックベリーの茂みを抜けてくる海風は温まる間はなく冷蔵庫のドアを開けたときのような冷気をそのまま家に持ってくると考えている。

気温が60度F(15-6度C)の時は内陸との気温差はあまりない。 さて冬場はどうなるのか? 理屈では内陸へ入るほど寒くなり海岸沿いは比較的暖かいはずである。