2010年3月1日月曜日

バンクーバー冬季五輪終了

バンクーバーオリンピックが終了した。 当初あまり興味が無いといっていた私だがTVのPrime TimeはオリンピックのダイジェストとスケートのLiveが放映されるのでつい見てしまう。 
スポーツの生放送はオリンピック種目にかかわらず迫力があってつい引きずりこまれてしまう。 スポーツは今や100分の1秒を争うスピードの競技になっている。 時間を競うスキーやスケートだけではなくたとえばフィギャー・スケートにしてもスノーボードにしてもジャンプやターンのタイミングはおそらく100分の1秒の正確さを求められる。 球技のアイス・ホッケーにしても時速100キロの玉を追って攻守が一瞬にして変わり1秒の隙が命取りになる。 最終日のカナダーアメリカのアイス・ホッケー優勝決定戦は見ごたえのある良い試合だった。 開催国カナダ(アイスホッケーは国技である)が優勝してよかった。 最後に最高に盛り上がった。 
カナダは金メダルを14個も獲得した(オリンピック記録ー1位)合計メダル数も26個(3位)になった。 開催国が強いと全体に活気がでる。 アメリカは金こそ9個(3位)だが合計37個(1位)のメダルを獲得し幅の広いスポーツ王国であることを証明した。 日本は銀3個、銅2個で妥当なところ。むしろよく頑張ったと思う。 私の予想(スケートで2個だけ)よりもはるかによかった。
特筆すべきは韓国であると思う。金6個、銀6個、銅2個 合計14個は素晴らしい。 経済的な躍進と政治的安定が国民の自信となって現れているのではないだろうか。 

アメリカのTVは当然のことながらアメリカ選手が活躍する種目を中心に放映する。 だから全体を見て評論するわけではないがとにかくアメリカ選手は本番に強い。 層が厚い上に思わぬ選手やベテラン選手が本番で自己ベストを更新して活躍する。 本命は勿論決勝に勝ち残る。 強い理由は集中力だと思う。 集中力は本番の外のりラックス度にもかかっている。 アメリカ人は束縛されるのを嫌う。他人のことは気にせず自分で決めて自分のやり方を実行する。 一旦スタート地点に立てば試合に集中する。 精神的に非常に集中した状態になる。 私はそのやり方を”Determined"と呼ぶ。
一方非常におしゃべりだ。 コーチや仲間と最後までコミュニケートしている。 チームとしてのサポート、仲間意識を共有している。 これは最大のリラックスである。 Relax & Determined はスポーツだけではない。 アメリカ人の日常の行動様式でもある。
一方日本人は何事につけても周りを見る。 「我一人、わが道を行く」人は少ない。 協調の精神は良いがそこには一瞬の決断と行動は無い。 これを私は Hesitation と呼ぶ. (躊躇、逡巡、優柔不断、遠慮) 
日本人選手が本番でそのようなことを意識することはないだろうが日ごろの行動パターンがそうであればいざ本番でも100分の一は Hesitation の影が無意識のうちに残っていよう。 それが100分の1秒の勝負に勝てない原因だと思っている。 スキーやスケートだけでなくサッカーにしても最後になかなか決められないというのはこういうところに起因しているように思えてならない。