2011年1月26日水曜日

オバマ2回目の年頭教書

オバマ大統領就任から2年が経った。 1月25日は2回目の年頭教書である。 オバマの演説はいつも何をどのように話すのか内容と共に演説の調子を聴くのが楽しみだ。 
2週間ほど前に面白い提案が議員の中から出てきた。 名前は忘れたが民主党と共和党の一議員が会議場での席を交換して着席しようというのだ。 すぐにそれに賛同する議員が数人現れ両方から追随する議員が数多く現れた。 席の交換は個人的な話になるので具体的な数字は公表されていないけれどTVで見る限り3分の一ぐらいに達しているのではないかと思う。 女性議員が固まって陣取っているのはまるで女子学生の集まりのようで微笑ましかった。 毎年民主党は左の席、共和党は右の席にはっきりと色分けされて着席するのが長年の慣例である。 大頭領が演説中に拍手をして立ち上がるのは片方だけという場面がしばしば見られた。 いかにも双方の党が対立しているかのように見受けられた。 今年はばらばらに座っているのでそのような感じがしない。
オバマ大統領が演説で始めから終わりまで一貫して強調していたのは「やり方は違うかも知れないが目的は同じである。 この困難な時期にあたり両党とも強力して国家の難局を乗り切ろう」ということだった。 両党の席の交換はまるでオバマの意図を汲んで演出されたのではないかと思われるようなパーフォーマンスである(これは私の憶測で真偽の程はわからない) 
演説の内容はアメリカが直面する現実の問題(財政赤字、失業・創業、医療保険)を直視し民主党共和党のみならず国民全員が立ち向かわねばならないと国民の自覚を促した。 国防費削減、公務員給与の5年間の凍結を含む予算の大幅カットを提案した。
彼は”World is Change"という言葉を何回か使った。 「中国は世界最大のリサーチセンターを建設し世界最速のスーパーコンピュータを作り上げた」といって何でもアメリカが世界一ではない。 しかしアメリカは世界一を取り戻す力がある。 取り戻さねばならないと訴えた。 アメリカンドリームを取り戻すには教育を充実させなければならない。 韓国の先生はCountry Builderと呼ばれている。 先生の質の向上が大事であると。 (South Koreaという言葉は演説の中で4回も聴いた。 韓国はアメリカではRising SunでありYoung Partnerでもある。
オバマは云う ”We are argueing about everything. Democracy is mess. ......." "No matter where he is coming from, .... Anhyone has oppotunity. You can challenge anything. " This is America. The Best Country in The World.
オバマの理想は高いけれど非常に現実的で妥協もする。 政治の結果は妥協の産物なのだ。みんな勝手なことを言い合っているけれど最後のところではまとまり少しでも前進する。 それが民主主義というものだろう。