2013年4月14日日曜日

マスターズの季節

自分の住んでいる地域・気候に関係なくマスターズ・トーナメントが始まり満開のツツジを見ていると春爛漫という気がする。 4大トーナメントの一つではあるがマスターズだけは特別な感じだ。 プレイヤーも観客(TVで見ている人も含めて)もカントリークラブもテレビ局&キャスターもスポンサーも一体となってこのトーナメントを盛り上げるのだ。 だから本当にゴルフの祭典, マスターズの楽しさがここにある。

今年は大会前から話題が多かった。 ブッシュ大統領時代の元国務長官,コンドリサ・ライス(黒人女性)がAugusta National CCのメンバーとして招聘された。 アメリカでもっとも保守的でExclusiveなカントリー・クラブも時代の流れでとうとう解放された。Augusta National CCはマスターズ・トーナメントだけにあるようなものでのメンバーでプレイする人は殆どいないそうだ。 メンバーシップは超有名人のステイタス・シンボルでマスターズ大会中の社交会入場券みたいなものである。
中国から来た14歳のアマチュア,Guan選手は予選を通過して話題となった。少年と初日から一緒に回ったのが1985&1995の優勝者ベン・クレンショウ。 ニックネームを<Gentle Ben>と云われるくらいだから大会本部も意識して組んだと思われる。 少年が予選を通過したのはベン・クレンショウのおかげとも云われている。 プロのプレイヤーはマスターズ出場することがまず夢なのだ。 この大会に出てくるプロは技術的には大差がない超一流のプロばかり。 必要なのはコース・マネージメントとタフな精神力。 少年は多くのことを学んだと思う。 
ゲームの方はいつものことながら最終日の後半にはドラマがある。今年はAngel Cabrera, Brendt Snedicker,  Jason Day,  Adam Scottとトップがホールが進むごとにめまぐるしく変わり一打一打が息をのむ緊張に包まれる。最終18番ホールのAdam Scott(終わりから2組目)の最終パットとAngel Cabrera(最終組)のアプローチ・ショットは執念の一打というべきパットとショットでっ両者とも9アンダーでプレイオフ。 プレイオフ2番目のホールでAngel Cabreraがバーディパットを1cm外し Adam Scottがバーディパットを入れて優勝。歴史に残る名勝負だった。 戦い終わった後の両者の顔には満足感にあふれた笑みがあった。