2010年12月14日火曜日

Las Vegas (4) 砂漠は資源?


Hoover Damに行く途中で道を間違えState Hwy 93を西に入ってしまった。 5分ぐらい走ってすれ違う車が殆ど無いので間違いに気がついたけれどしばらく砂漠を走ることにした。Hwy沿いに延々と整地されたフラットな土地が5マイルほど続いている。 砂漠のなかに遠くはなれて豆粒のように車が時折見えるが何をしているのかはっきり判らない。 このようなところに住宅を建てるはずは無い。
しばらく経つと地表に平らに光るものが見え湖の水面に太陽が反射しているのか砂漠の蜃気楼かと思っていると車が近づくと共に太陽光発電のパネルであることが判ってきた。 しかし大地が大きすぎるのかプロジェクトが小さくしか見えない。 これが整地されている土地に全部設置されるとHoover Dam にも匹敵する発電所ができるだろう。

動物も植物もすべての生き物は太陽と水と土地を必要とする。 砂漠には土地と太陽(エネルギー)は無尽蔵にあるけれど水が無いので生物は生きて生けない。 水さえあればこの土地は価値を生む。 これが現在の常識でありHoover Damもこの線上にある。 Las Vegasはこの15年ほどで急拡大したが今は水の供給に限度がありこれ以上の成長は難しいといわれている。

しかし人間の技術は水なしでこの不毛の土地を資源にしようとしている。土地代ゼロの地面に有り余る太陽エネルギーを集めて太陽光発電をしているのだ。 エネルギー対策、エコ対策、
環境政策にマッチするまさに現在求められているプロジェクトではないか。
因みにこの砂漠の盆地はEl Dorado(黄金郷)という名が付いていた。