2013年の年頭教書は財政改革に一番多く時間が割かれた。 昨年より持ち越した「財政の崖」に象徴されるようにオバマ大統領としては財政問題をクリアーしなければ自分が目指す本来の政策を実行することが出来ない。財政再建のためには民主党・共和党の歩み寄りと国民全体の理解(負担)が不可欠だ。
新技術により国内供給料が増加(海外依存度の低下)エネルギーコストは下がり景気はすこしづつ回復しつつある。 オバマには追風だ。
もう一つの注目点は銃規制。 銃乱射事件が毎週のように発生し理由なき殺人事件が後を断たない。「なんとかしなければ」というのは国民大半?の気持ちと思うが日本では想像出来ない社会的背景とアメリカの歴史的背景があって規制反対の意見も多い。
オバマ大統領はことの重大性は十分認識しているのだが全面銃規制というのは憲法(個人の銃保持の権利を保障)の問題があって一筋縄では行かずまず不可能な状況であって徹底した規制法案を提出出来ないでいる。 「せめて購入者のバックグラウンド・チェックと戦闘に使うような自動小銃だけでも規制できればたとえ事件があったとしても被害は最小とどめられるはずだ」というのが精一杯である。
最後に紹介されたフロリダ州マイアミの102歳の老女のエピソードが印象に残った。
ーーー大統領選に投票所に行ったとき6時間待ちと云われたが体の疲労や足の痛みにもかかわらず回りの人たちに助けられ投票を完結。彼女が胸にスティッカーを貼付けたところで歓声が上がった。 それには “I Voted.” と刻んであった。ーーー
この大統領はいつも国民と繋がっている(connected)と思う。 民主主義の原点である。
We should follow the example of a North Miami woman named Desiline Victor. When she arrived at her polling place, she was told the wait to vote might be six hours. And as time ticked by, her concern was not with her tired body or aching feet, but whether folks like her would get to have their say. Hour after hour, a throng of people stayed in line in support of her. Because Desiline is 102 years old. And they erupted in cheers when she finally put on a sticker that read “I Voted.”