2013年11月15日金曜日

医療保険改革(オバマケア)

オバマ米大統領が国民皆保険を目指していることは2008年の大統領選挙の時から判っていたが今年法案が可決され実施(来年一月)直前になって混乱している。。
私も家内も今年の8月頃から保険会社より現行の保険は継続できないので来年度は新規に提供される保険を検討するようにとの通知が頻繁に受取っていた。
 しかしその都度どのような保険が提供されるのか何回も問い合わせたが10月15日以降に詳細を発表するとの返事で全く要領を得なかった。
10月1日の最初のセミナーに参加して新しい保険(MEDICARE-高齢者向け健康保険)の詳細を入手した時点では医療給付の内容に大した問題はなさそうだったしこんな問題になるとは考えられなかった。
大統領はこれまで「加入済みの保険はオバマケア後も維持できる」と説明していた。しかし、多くの保険がオバマケアが義務づける医療をカバーしていない商品は違法になるため保険会社側はこうした保険の解約手続きを取り始めた。掛け金の安さからこうした商品に加入していた人は「大統領の説明と違う」と反発し、政権批判が高まっていた。
 各州まちまちだが合計すると数百万人の人々が保険を失うことになりかねない事態になっている。 これは大統領が意図した結果とは全く逆のことが起こっているのだ。
 個人的にも良くわからないことが多いので保険会社のエージェントを呼んで来週また話を聴くことにしている。

 大統領は昨日(11月14日)午後医療保険改革(オバマケア)についてホワイトハウスで緊急記者会見を行った。
オバマケアの基準を満たさない保険の加入者が解約を通知されていることから、保険会社に契約の1年延長を認める措置を発表した。最重点政策のオバマケアで軌道修正は初めて。 大統領は「私の責任だ。極めて遺憾だ」と陳謝した。
大統領はアメリカの根底にある「選択の自由」や「自助努力」 の精神を軽視して国民皆保険(強制加入)を急ぎすぎた。 土壇場にきて共和党のオバマケアに対する抵抗が功を奏し実質延期を余儀なくされたのである。 オバマとしては大きな誤算だろう。