2012年8月22日水曜日

日韓関係が怪しくなってきた。

日韓関係が怪しくなってきた。 もともと韓国の大統領選挙がらみのパフォーマンスとは言えこれだけエスカレートしてくれば双方の国民感情は悪化する。
苦境に立った政府や為政者が隣国叩きをして窮地を脱するのは古今東西,常套手段であるが今回は双方の力関係の変化がベースにあり米中の狭間 にある日本の立場からみれば非常にタイミングが悪い。
李明博大統領は今年に入ってから訪米、米韓貿易協定推進、TTP参加など外交攻勢を強めてきた。 李大統領は日本生まれ、いわゆる在日韓国人であったし極貧の中から立ち上がった立志伝中の人。 個人的に反日感情があって当然のこと。そのような大統領のパフォーマンスに加えてそれを可能にしている国力の表れだと思う。
一方日本は相変わらず政治が混迷を続け国内問題山積で国会審議は遅々として進まず周辺国との領土問題に毅然として取り組む余裕はない。
戦後の日本はアメリカの傘の下で安穏と過ごすだけでInternational Power of Politics, Geopolitics, を考えることをしなかった。
国家があり領土があり民族が存在する限りこの種の紛争は絶えることがない。国際的にきれいごとは通用しないのである。
日本には軍事力がなく(自衛隊があっても実質的に軍事行動はできない、または制限がある) それを見透かされているから外交力もなく、経済力は落ち目であり政治は混迷を深めている。隙間だらけの日本に竹島は韓国の、尖閣は中国の、北方四島はロシアの触手が伸びてそのうちに領有されてしまうかもしれない。
残念なことに鳩山由紀夫が首相を務めるような国にはまともな政治や外交はあり得ない。 
国民が政治と外交に目覚めなければ日本の再生はありえず凋落の一途をたどるしかない。
未だ力は残されているがとやかく言っている時間はないのだ。 議論するだけや問題の先送りは政治にならない。単独採決であろうが解散であろうがとにかく先にすすむ。 今はそれしかない。